ケーブル地獄から抜け出したい
デスクの上を見てほしい。
HDMI 2本、USB-Aハブ、有線LANアダプタ、SDカードリーダー、充電ケーブル。MacBookの左側面にはType-Cが3本刺さっていて、右側にも1本。抜き差しするたびに「どれがどれだっけ」と迷う。出張から帰ってきて再接続するのに5分かかる。
これが1年前の俺のデスクだ。
動画編集者にとってポートの数は生命線。4K素材の取り込みにSDカードリーダー、カラーグレーディング用の外部モニター、納品用の有線LAN、バックアップ用の外付けSSD。全部同時に使う。MacBookのポートだけでは到底足りない。
安物のUSBハブを3つ並べて凌いでいたが、転送速度は遅い、たまに認識しない、熱で落ちる。ストレスの塊だった。
UGREEN Revodok Pro 12-in-1を導入して、このケーブル地獄が終わった。
ケーブル1本で全部繋がる快感
MacBookとドッキングステーションをUSB-Cケーブル1本で接続する。たった1本。
これだけで12個のポートが一気に使える。モニター3台、有線LAN、SDカード、USB機器、そして100W充電まで。朝デスクに座ってケーブルを1本挿すだけで、昨日の作業環境が完全に復元される。
この「1本で全部」の感動は、体験しないとわからない。
トリプル4Kの衝撃
このドックの最大の武器はトリプル4K出力だ。
HDMI × 2 + DisplayPort × 1。3台の4Kモニターを同時に動かせる。これがどれだけ作業効率を変えるか。
メインモニター(正面):DaVinci Resolveのタイムライン。4Kで素材をプレビューしながら編集する。フルHDモニターでは見えなかったノイズや色ムラが一目でわかる。
サブモニター(左):ブラウザ、Slack、メール。コミュニケーション系を全部ここに集約。編集中にメインモニターから目を離さずにメッセージを確認できる。
サブモニター(右):ファイルマネージャー、参考資料、Premiere Proのエフェクトパネル。素材のドラッグ&ドロップが圧倒的に楽になる。
デュアルモニターからトリプルに変えたとき、「なんで今までこうしなかったんだ」と本気で後悔した。画面が1枚増えるだけで、ウィンドウの切り替え回数が体感で半分以下になる。
12ポートの内訳と実際の使い方
全ポートを列挙する。
| ポート | スペック | 俺の使い方 |
|---|---|---|
| HDMI × 2 | 4K@60Hz | メイン + 左モニター |
| DisplayPort × 1 | 4K@60Hz | 右モニター |
| USB-C × 2 | 10Gbps | 外付けSSD(読み書き) |
| USB-A × 2 | USB 2.0 | マウスレシーバー、キーボード |
| SD / TF | - | カメラ素材の取り込み |
| 有線LAN | 1Gbps | 納品ファイルのアップロード |
| 3.5mm | オーディオ | モニターヘッドホン |
| USB-C PD | 100W | MacBook充電 |
12個あって余りがない。むしろ足りないくらいだ。特にUSB-C 10Gbpsが2ポートあるのが大きい。外付けSSDを2台同時に接続して、素材の取り込みとバックアップを並行してやれる。
100W PD充電の安心感
ドッキングステーションを選ぶとき、充電ワット数は絶対に妥協してはいけない。
安物のドックは45Wや65Wしか出ない。MacBook Proを全力で動かしながら45Wで充電するとどうなるか。バッテリーが減る。充電しているはずなのにじわじわ減っていく。DaVinci Resolveで4Kレンダリングをかけたら、1時間で10%減ったことがある。
Revodok Proは100W。MacBook Pro 16インチの純正充電器(140W)には及ばないが、動画編集中でもバッテリーが減ることはない。レンダリング中でも微増する。この差は精神的にデカい。
転送速度の実測
USB-C 10Gbpsポートの実測値を出す。
Samsung T7 Shield(外付けSSD)を接続して、50GBの4K素材をコピーした結果:
- 読み取り: 約920MB/s
- 書き込み: 約880MB/s
理論値の10Gbps(≒1.25GB/s)に対して約74%。ドッキングステーション経由としては十分な速度だ。直接MacBookに挿した場合(約980MB/s)と比べても、体感差はほぼない。
50GBの素材コピーが約55秒で終わる。以前のUSB 3.0ハブ時代は5分以上かかっていた。
有線LANが地味に最高
Wi-Fiで十分? 甘い。
動画の納品ファイルは1本あたり10〜50GB。これをクライアントのサーバーにアップロードするとき、Wi-Fiの不安定さが致命的になる。転送中にWi-Fiが途切れて最初からやり直し...という悪夢を何度も経験した。
Revodok Proの1Gbpsイーサネットポートに有線LANケーブルを挿すだけで、この問題が完全に消える。速度も安定性も段違い。50GBのファイルアップロードが、Wi-Fiの倍の速度で、途切れることなく完了する。
発熱について
正直に書く。発熱はある。
トリプル4K出力 + 100W充電 + USB-C 10Gbpsデータ転送を同時にやると、筐体がそれなりに温かくなる。手で触って「温かいな」と感じる程度。火傷するような熱さではない。
アルミ筐体が放熱してくれているので、動作が不安定になったことは3ヶ月間で一度もない。ただし、ドックの上に物を置いて放熱を妨げるのはやめた方がいい。
前モデル(1061)との違い
以前レビューした UGREEN Revodok 1061 も良いドックだった。今回のPro 12-in-1との主な違い:
映像出力: 1061はデュアル4K → Pro はトリプル4K。モニター1台分の差は大きい。
USB-C速度: 1061は5Gbps → Proは10Gbps。実測で約2倍。外付けSSDの体感が変わる。
充電: 1061は85W → Proは100W。MacBook Pro 16インチでも安心。
価格差: 約5,000〜8,000円の差。トリプルモニター環境を組むなら、この差額は迷う余地がない。
こんな人に刺さる
- MacBookで3画面以上の作業環境を組みたい
- 動画編集・写真現像で大容量ファイルを扱う
- デスクのケーブル地獄を解消したい
- 出張先と自宅で同じ作業環境をすぐ復元したい
- 100W以上の充電が欲しい
逆に、ブラウジングとOfficeしか使わない人にはオーバースペックだ。もっと安いハブで十分。
まとめ:ドックは作業環境への投資
ドッキングステーションは「あれば便利」ではなく「ないと話にならない」デバイスだ。
UGREEN Revodok Pro 12-in-1は、トリプル4K、100W充電、10Gbps転送、有線LAN。動画編集者が求めるものを全部1台に詰め込んでいる。ケーブル1本で全部繋がる快感は、一度味わうと二度と戻れない。
毎朝ケーブルを1本挿すだけで仕事が始まる。その3秒の積み重ねが、1年で何時間の時短になるか計算してみてほしい。
デスク周りを本気で整えたいなら、これ一択。
