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Anker Power Bank 25000mAh レビュー — ロケ先でMacBookを充電できる安心感

電源のない撮影現場、新幹線の中、カフェでの追い込み。165W出力・25000mAhのモバイルバッテリーが、動画編集者の「外作業」を根本から変えた。巻取り式ケーブル内蔵の実用性も検証。

#モバイルバッテリー#Anker#USB-C#ロケ#動画編集

電源がない現場での絶望

動画の仕事をしていると、電源が確保できない場面に遭遇する。思った以上に頻繁に。

公園のベンチでインタビュー素材を粗編集する。イベント会場の控室でテロップを入れる。移動中の新幹線でカット割りを決める。クライアント先の会議室で、コンセントが足りなくて充電できない。

MacBook Proのバッテリーは、DaVinci Resolveを動かしていると4〜5時間で尽きる。午前中にロケ、午後から現場で粗編集という日程だと、バッテリーが夕方まで持たない。

モバイルバッテリーでMacBook Proを充電する。この選択肢が現実的になったのは、100W超の出力に対応した製品が出てきてからだ。


165W出力の意味

モバイルバッテリーの出力は、用途によって必要な数値が全く違う。

iPhoneの充電なら20Wで十分。iPadなら30W。だがMacBook Proは話が違う。DaVinci Resolveでプレビュー再生しながら充電すると、100Wの入力でもバッテリー残量が微妙に減ることがある。

このAnker Power Bankは165W出力。MacBook Proの消費電力を上回るから、作業しながらでもバッテリーが確実に増える。「充電しながら作業してるのに残量が減っていく」というストレスがない。

以前使っていた65W出力のモバイルバッテリーでは、MacBook Proの延命にはなっても、積極的な充電はできなかった。165Wは次元が違う。


25000mAhで何時間使えるか

実際の運用で一番気になるのは「MacBook Proをどれくらい充電できるのか」。

MacBook Pro M5(14インヅ)のバッテリー容量は約72.4Wh。Anker Power Bank 25000mAhのバッテリー容量は92.5Wh(25000mAh × 3.7V)。単純計算では100%近く充電できるように見えるが、変換ロスがあるので実際は0%→50%くらいが現実的な目安。

俺の実使用パターンだと:

  • バッテリー残量30%でモバイルバッテリー接続
  • DaVinci Resolveで粗編集しながら
  • 約3〜4時間で70%まで回復

つまり、午前のロケでバッテリーを消耗して、午後にモバイルバッテリーを繋いで夕方まで作業を続けられる。この「1日持たせる」ができるかどうかが、仕事の段取りに直結する。


巻取り式ケーブル内蔵が最高

地味な機能だが、巻取り式USB-Cケーブル内蔵が俺にとっては最大のメリットかもしれない。

モバイルバッテリーを使う時、最も頻繁に起きるミスは**「ケーブル忘れた」**。バッテリー本体はカバンに入れたのに、ケーブルが自宅のデスクに置きっぱなし。現場でカバンを開けて絶望する。40代の脳みそは、こういう些細なことを忘れる。

ケーブル内蔵なら、バッテリーを持ち出した瞬間にケーブルもセットで付いてくる。忘れようがない。巻取り式だからケーブルがだらしなく垂れることもない。引っ張れば必要な長さだけ出て、シュルッと戻る。


重量とサイズのリアル

25000mAh・165W出力というスペックの代償は重量と大きさ

重さは約600g。iPhone 15 Proの約3倍。ポケットに入れて持ち歩く大きさではない。だが、撮影機材バッグに入れるなら許容範囲。カメラ、レンズ、マイクと比べれば、600gは軽い方だ。

形状は角丸の直方体。カバンの中で安定して収まる。球体や円柱のモバイルバッテリーは転がって使いにくいが、この形状ならデスクに置いても安定する。


飛行機の持ち込み制限

出張が多い人にとって、飛行機の持ち込み制限は見落としがちなポイント。

航空法では、リチウムイオンバッテリーの機内持ち込みは100Wh以下が基準(一部の航空会社は160Wh以下も申告制で可)。

Anker Power Bank 25000mAhの容量は92.5Wh100Wh以下をクリア。申告なしで機内に持ち込める。地方ロケの飛行機移動でも安心して持っていける。

以前検討した30000mAhクラスのモバイルバッテリーは111Whで100Whを超えていたため、購入を見送った。25000mAhは容量と持ち込み制限のバランスが絶妙。


充電速度と発熱

モバイルバッテリー自体の充電にかかる時間も重要。

付属の65W充電器で約90分でフル充電。CIO NovaPort TRIO IIの1ポートを使えば同等の速度で充電できる。寝る前にデスクに置いておけば、朝には満タン。

発熱は、MacBook Proに165W出力中は本体がかなり温かくなる。体感50度前後。膝の上に置くのは避けた方がいい。カバンの中に入れっぱなしでの使用も、通気性のあるポケットに入れるのが無難。


ロケの段取りが変わった

このモバイルバッテリーを買ってから、ロケの段取りが根本的に変わった。

以前は「電源確保」が常にスケジュールの制約だった。近くにカフェがあるか、コンセントは空いているか、延長コードを持っていくべきか。そういう雑事に脳のリソースを割いていた。

今は**「電源はモバイルバッテリーがあるから大丈夫」**と割り切れる。撮影後にどこで編集するかを、電源の有無ではなく、集中できる環境かどうかで選べるようになった。この自由度の変化は、仕事のクオリティに直結している。


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