事件
連合赤軍立てこもり昭和軽井沢テレビ中継

あさま山荘事件

/あさまさんそうじけん/

1972年に連合赤軍メンバーが長野県軽井沢のあさま山荘に人質を取って立てこもった事件。警察との10日間の攻防はテレビ中継された。

DATE: 2024/1/1

概要

あさま山荘事件は、1972年(昭和47年)2月19日から2月28日にかけて、長野県北佐久郡軽井沢町にある河合楽器の保養所「あさま山荘」で発生した人質立てこもり事件である。連合赤軍のメンバー5名が管理人の妻を人質に取り、10日間にわたって警察と対峙した。

警察の突入の模様は日本のテレビ局がリアルタイムで中継し、視聴率は89.7%(NHK)を記録。日本のテレビ史上に残る出来事となった。

背景

連合赤軍

連合赤軍は、共産主義者同盟赤軍派と日本共産党(革命左派)神奈川県委員会が1971年に合流して結成された極左テロ組織である。武装蜂起による革命を目指し、群馬県の山岳ベースで軍事訓練を行っていた。

山岳ベース事件

あさま山荘事件に先立ち、連合赤軍は山岳ベースで「総括」と称する壮絶なリンチを行い、仲間12名を死亡させていた。この山岳ベース事件の発覚を恐れた幹部らが逃走する過程で、あさま山荘事件が発生した。

事件の経緯

2月19日、連合赤軍メンバー5名があさま山荘に押し入り、管理人の妻を人質に取って立てこもった。警察は直ちに包囲態勢を敷いたが、犯人側は猟銃や爆弾で武装しており、即座の突入は困難であった。

厳寒の中、警察は投降を呼びかけ続けたが、犯人側は応じなかった。2月28日午前10時、機動隊による強行突入が開始され、鉄球による建物の破壊と催涙弾の投入が行われた。約9時間半の攻防の末、人質は無事救出され、犯人5名全員が逮捕された。

テレビ中継

NHKと民放各局はこの事件を大々的に報道し、特に2月28日の突入の模様はリアルタイムで全国に中継された。NHKの視聴率は89.7%に達し、これは日本のテレビ放送史上最高の視聴率記録の一つである。

社会的影響

あさま山荘事件は、日本における新左翼運動の終焉を象徴する事件となった。山岳ベース事件の凄惨な実態が明らかになるにつれ、学生運動・左翼運動への社会的な支持は急速に失われていった。

また、この事件を契機に警察の対テロ装備・戦術が大幅に強化され、SAT(特殊急襲部隊)創設の遠因ともなった。