40代、胃が死に始める
30代までは何を食べても平気だった。深夜のラーメン、焼肉の後のシメ、徹夜明けのコンビニ弁当。胃袋は無敵だった。
40代に入った瞬間、全てが変わった。
揚げ物を食べると翌朝まで胃が重い。飲み会の翌日は1日使い物にならない。ロケ先でクライアントと昼食を食べた後、午後の撮影で体が動かない。食事がエネルギー補給ではなくダメージになる。この感覚、40代なら共感してもらえると思う。
胃薬を飲めばいいのか? それも違う。胃酸を抑える系の薬は対症療法であって、胃そのものが弱っている根本的な問題は解決しない。
そんなときに出会ったのが、エビオス錠だった。
エビオス錠とは何なのか
エビオス錠の正体は乾燥酵母。具体的にはビール醸造に使われるビール酵母を乾燥させたもの。アサヒグループ食品が製造しており、発売は1930年。約100年の歴史がある。
「ビール酵母が体にいい」と言われてもピンとこないかもしれない。要点はこうだ。
ビール酵母には約40種類の栄養素が含まれている。ビタミンB群(B1、B2、B6)、必須アミノ酸9種を含む18種のアミノ酸、食物繊維、ミネラル(鉄、亜鉛、マグネシウム等)。これらが1粒の錠剤にギュッと詰まっている。
つまりエビオス錠は「胃腸薬」であると同時に「栄養補給薬」でもある。胃腸の働きを活発にしながら、不足しがちな栄養素も補える。この二刀流が、40代の衰えた体にドンピシャだった。
なぜ今さらエビオスなのか
正直に言う。エビオス錠は「おじいちゃんが飲む薬」だと思っていた。
実家の仏壇の横にいつも置いてあった。祖父が毎食後にポリポリ食べていた記憶がある。自分が飲むものだとは1ミリも思っていなかった。
きっかけはビオスリーHi錠の記事でも書いた腸活への目覚め。ビオスリーで腸が安定した後、「胃の方も何かできないか」と考え始めた。
調べていくうちに、エビオス錠の成分に驚いた。ビタミンB群の含有量がマルチビタミンサプリに匹敵する。食物繊維は腸内細菌のエサになるプレバイオティクスとして機能する。胃腸薬なのにサプリの役割も果たしている。
しかも指定医薬部外品。100年近く売れ続けているロングセラー。怪しいサプリとは次元が違う信頼性。
祖父は正しかった。
1200錠を飲み切って感じたこと
胃もたれが消えた(1週目から)
これが一番早く実感した変化。
ロケ帰りに焼肉を食べた翌朝。以前なら胃が鉛のように重く、朝食を抜くレベルだった。エビオスを飲み始めてからは、翌朝の胃の不快感が明らかに軽い。完全にゼロではないが、普通に朝食が食べられる。
ビール酵母に含まれる消化酵素が、食べ物の消化を助けているのだと思う。胃酸を抑えるのではなく、消化力そのものを底上げする。このアプローチの違いが体感に出ている。
食後の眠気が減った(2週目から)
昼食後の睡魔。これは40代の生産性を殺す最大の敵だ。
DaVinci Resolveのタイムラインを眺めながら意識が飛ぶ。マウスを握ったまま5分間フリーズしている。午後イチの会議で目が死んでいる。
エビオスを飲み始めてから、食後の眠気が目に見えて軽減した。消化に使うエネルギーが減ったのか、胃腸の負担が軽くなったことで血流が脳に回るようになったのか。メカニズムはわからないが、昼食後に2時間以上集中できる日が増えた。
疲れにくくなった(1ヶ月から)
40代の慢性疲労。朝起きた瞬間から疲れている。週末に寝だめしても月曜日にはもう疲れている。
エビオスを1ヶ月続けた頃、「あれ、今日あんまり疲れてないな」と感じる日が出てきた。ビタミンB群はエネルギー代謝に不可欠な栄養素。食事から十分に摂れていなかったものが、エビオスで補充されたのだと推測している。
特に徹夜明けの回復力が違う。以前は徹夜の翌日は丸1日ダウンしていたのが、昼寝を1時間すれば午後から動けるようになった。40代の徹夜明けでこの回復力は、正直自分でも驚いている。
爪と髪の変化(3ヶ月から)
地味だが無視できない変化。
爪が割れにくくなった。以前はキーボードを叩いているだけで爪の端が欠けることがあったのが、明らかに硬くなった。髪のコシも変わった気がする。美容師に「最近何か変えました?」と聞かれた。エプソムソルトの時と同じセリフ。
ビール酵母に含まれるビオチン(ビタミンB7)と亜鉛の効果だろう。これらは皮膚・爪・髪の健康に関わる栄養素として知られている。
飲み方と味の話
1回10錠、1日3回、食後に服用。これが成人の標準用量。
10錠。多い。初めて瓶から出した時は正直引いた。
だが、エビオス錠は直径9mmの小さな錠剤で、噛んで食べることもできる。俺は水で一気に10錠流し込む派だが、2〜3錠ずつ分けて飲んでも問題ない。
味は、噛むとほんのりビール酵母の風味がする。不味くはない。むしろ慣れると「あ、栄養を摂ってるな」という実感が湧く不思議な味。子供の頃、祖父が「おやつ代わりに」とポリポリ食べていたのが少し理解できるようになった。
1200錠で約40日分。1日30錠消費するので、意外とすぐなくなる。Amazonの定期便を設定しておくのが吉。
ビオスリーとの合わせ技
ビオスリーHi錠の記事で書いた通り、俺はビオスリーも毎日飲んでいる。
ビオスリーは「腸」、エビオスは「胃」。担当領域が違うので併用に問題はない。むしろ相乗効果を感じている。
エビオスの食物繊維が腸内細菌のエサになり、ビオスリーの3菌の活動を支える。胃でしっかり消化された食べ物が、整った腸に送られる。この上流(胃)と下流(腸)の両方をケアするという発想が、消化器系全体のパフォーマンスを底上げしている感覚がある。
さらに夜はエプソムソルト入浴で体を温める。
エビオスで胃を整え → ビオスリーで腸を整え → エプソムソルトで外から温める。この3点セットが俺の健康ルーティンとして完全に定着した。月のコストは全部合わせても3,000円程度。ジムの月会費より安い。
デメリットも正直に
1回10錠は多い。これは紛れもないデメリット。サプリ慣れしていない人は最初びっくりする。だが1週間もすれば慣れる。
瓶がデカい。1200錠入りの瓶は存在感がある。デスクに置くと目立つ。持ち運びには100均のピルケースに小分けするのが現実的。
即効性のある胃薬ではない。今まさに胃が痛い、気持ち悪いという時にエビオスを飲んでも即座には効かない。それは胃薬の仕事。エビオスは「胃腸の体力を底上げする」ための継続摂取が前提。
独特の匂い。瓶を開けるとビール酵母の匂いがふわっと来る。不快というほどではないが、酵母の匂いが苦手な人は気になるかもしれない。
まとめ:100年売れ続けている理由がわかった
エビオス錠は地味だ。パッケージも地味。効能も「胃もたれ、消化不良、食欲不振」と地味。SNSで映えるタイプの商品ではない。
だが、100年間売れ続けている事実が全てを物語っている。
40代になって体の衰えを感じ始めた人間にとって、エビオス錠は「毎日の底上げ」をしてくれる存在だ。劇的な変化はない。だが確実に、じわじわと、胃腸と体力のベースラインが上がる。
1200錠で約2ヶ月半。1日あたり約60円。缶コーヒー半分の値段で、胃腸と栄養補給をまとめてケアできる。
祖父が仏壇の横に置いていたあの瓶を、今は俺がデスクの横に置いている。世代を超えて効くものは、効く。
