法律
刑罰刑務所服役自由刑刑法

懲役

/ちょうえき/

刑務所に収容され、所定の作業を強制される自由刑。ヤクザにとって「ムショに入る」ことは通過儀礼的な意味を持つ。

DATE: 2024/1/1

概要

懲役(ちょうえき)とは、刑法に定められた自由刑の一種で、受刑者を刑務所に収容し、所定の刑務作業に従事させる刑罰である。禁錮(きんこ)が作業義務を伴わないのに対し、懲役は労働が課される点が異なる。

ヤクザ社会では「懲役に行く」「お勤めをする」などと表現され、組のために罪を被って服役することは一種の名誉・忠誠の証とされる文化がある。

懲役の種類

  • 有期懲役 — 1月以上20年以下(加重により30年まで)
  • 無期懲役 — 期限の定めのない懲役。仮釈放の可能性はあるが、実際には長期化の傾向

なお、2022年の刑法改正(2025年6月施行)により、懲役刑と禁錮刑は「拘禁刑」に一本化された。ただし、日常用語としての「懲役」は引き続き広く使われている。

ヤクザと懲役

裏社会において、懲役の経験は独特の意味を持つ。

  • 「お勤め」 — 組の命令による犯罪で服役することを「お勤めをする」と呼ぶ
  • 箔がつく — 長期の懲役を耐え抜いた者は組内で一定の敬意を受ける
  • 出所時の出迎え — 刑期を終えて出所する際、組の者が迎えに来るのが慣例
  • 仮釈放 — 模範的な受刑態度により刑期の短縮が認められる制度

服役中の組との関係

服役中も組員としての身分は通常維持される。組から差し入れや面会があり、出所後のポストが約束されることもある。ただし、長期服役中に組が解散・再編されるケースもあり、出所後に居場所を失う者も少なくない。

関連用語