語
用語
花札
/はなふだ/
日本の伝統的カードゲーム。博徒の賭博道具として裏社会と深い関わりを持ち、ヤクザの刺青や組織文化にも影響を与えた。
概要
花札(はなふだ)は、12ヶ月の花鳥風月を描いた48枚の札を用いる日本の伝統的カードゲーム。「花合わせ」「こいこい」などの遊び方があり、家庭の娯楽としても親しまれている。
一方で、花札は博徒の賭博道具として裏社会と深い関わりを持ち、ヤクザ文化の象徴的アイテムの一つでもある。
博徒と花札
賭場での花札
江戸時代以降、博徒たちは花札を用いた賭博を盛んに行った。「おいちょかぶ」などのカブ系賭博は花札で行われることも多く、鉄火場の定番であった。
「ヤクザ」の語源
「ヤクザ」という言葉はカブ賭博に由来する。三枚のカードの合計が**八・九・三(やくざ)で合計20、一の位が0=ブタ(最悪の手)**となることから、「役に立たない者」を意味するようになった。おいちょかぶは手札の合計の一の位を競うゲームであり、0(ゼロ)は最も弱い手である。
花札と刺青
花札の図柄(桜・牡丹・菊・紅葉など)は、ヤクザの刺青のモチーフとしても頻繁に用いられる。四季の花鳥を背中一面に彫る「総身彫り」は、博徒文化の美意識を体現するものである。
任天堂と花札
現在世界的ゲーム企業として知られる任天堂は、1889年の創業時は花札の製造業者であった。京都で花札を製造・販売していた任天堂は、花札の需要が衰退する中でトランプ、そしてビデオゲームへと事業を転換していった。