用語
起源賭博花札歴史丁半

博徒

/ばくと/

賭博を生業とする者、またはその集団。的屋と並ぶヤクザの二大起源の一つで、花札・丁半博打などの賭場を運営した。

DATE: 2024/1/1

概要

博徒(ばくと)とは、賭博(ギャンブル)を生業とする者、またはその集団を指す。「バクチ打ち」とも呼ばれる。的屋と並んで、現代のヤクザ組織の二大起源の一つとされる。

ヤクザ」の語源とされる花札の「八・九・三」も、博徒の世界から生まれた言葉である。

歴史

江戸時代

幕府は賭博を厳しく禁じていたが、庶民の間では花札・丁半博打・おいちょかぶなどが盛んに行われた。賭場(とば)を開帳する博徒の親分が各地に現れ、子分を従えた組織が形成された。

清水次郎長国定忠治・大前田英五郎など、後世に「侠客」として語り継がれる人物の多くは博徒の親分であった。

明治〜昭和

明治政府も賭博を取り締まったが、博徒組織は形を変えて存続。政治家・実業家との結びつきを深め、選挙の票集めや労働争議の抑圧などに利用される存在ともなった。

戦後は、博徒系の組織が的屋系と合流・統合しながら、現代の暴力団へと発展していった。

博徒と的屋の違い

博徒 的屋
生業 賭博(賭場の運営) 露天商(縁日・祭り)
収入源 テラ銭(賭場の手数料) 売上・ショバ代
活動場所 賭場(屋内) 縁日・祭り(屋外)
気質 荒くれ・武闘的 商人気質・社交的
代表的人物 清水次郎長

現代の暴力団は両系統が混合しており、この区分は歴史的なものに過ぎない。

賭場の仕組み

博徒が運営する賭場では、親分が「テラ銭(寺銭)」と呼ばれる手数料を徴収した。一般的には賭け金の5分(5%)程度で、これが組織の主要な収入源となった。

賭場には独自の作法・があり、仁義を切る(挨拶をする)ことなく賭場に入ることは許されなかった。

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