罪
犯罪
賭博
/とばく/
金銭・財物を賭けて勝負を争う行為。日本では刑法で禁止されているが、ヤクザ組織の伝統的な資金源として古くから行われてきた。
概要
賭博(とばく)とは、偶然の事象や技量を競い、金銭・財物を賭けて勝ち負けを争う行為の総称である。「博打」(ばくち)とも呼ばれる。
日本では刑法第185条・186条により賭博行為は原則として禁止されており、単純賭博は50万円以下の罰金、常習賭博や賭博場開帳は3年以下の懲役に処せられる。
ヤクザ組織にとって賭博は江戸時代から続く伝統的な**シノギ(資金源)**であり、組織のアイデンティティとも深く結びついてきた。
歴史
江戸時代:博徒の誕生
江戸時代、各地で賭博を生業とする「博徒」(ばくと)が組を形成した。彼らは縄張り(なわばり)内で博打場を開帳し、場所代・胴元の利益で生計を立てた。
この博徒組織が、現代ヤクザの原型の一つである。「親分・子分」制度、縄張り意識、任侠の精神などはこの時代に形成された。
戦後:闇賭博の隆盛
戦後の混乱期に賭博が急増。ヤクザ組織が「賭博の胴元」として台頭し、花札・麻雀・チンチロリン・壺振りなどさまざまな賭博を開帳した。
現代:カジノ・違法ゲームの変容
伝統的な博打文化は衰退したが、代わりに:
が主要な形態となっている。
賭博の種類と裏社会
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 花札・カルタ博打 | 伝統的な博打。「おいちょかぶ」「こいこい」など |
| 麻雀賭博 | 雀荘での賭け麻雀 |
| 違法カジノ | バカラ・ルーレット・ブラックジャックなど |
| 野球賭博 | プロ野球の試合に賭ける(野球賭博)※複数のプロ選手関与事件あり |
| ノミ行為 | 公営競技の倍率を操作した私設の賭け |
ヤクザ語源と賭博
「ヤクザ」という言葉そのものが賭博(花札)から生まれた。花札の合計点「8・9・3」(や・く・さ)は合計20点で1の位が0(=最弱の手)。役に立たない手→役に立たない者→社会のはみ出し者、という語源説が有力。
違法カジノ(裏カジノ)
近年問題となっているのが違法カジノの運営。摘発事例では:
- マンションの一室を改装したカジノ施設
- ホテルのVIP室を使った豪華カジノ
- 芸能人・スポーツ選手の関与が発覚したケース(2019年の賭博事件など)
が報告されており、半グレ系組織が運営主体になるケースが増えている。