罪
犯罪
オレオレ詐欺
/おれおれさぎ/
電話で息子・孫などを装い「オレだよ、オレ」と身内を騙り、トラブルを口実に現金を騙し取る特殊詐欺の一形態。高齢者を主な標的とする。
概要
オレオレ詐欺(おれおれさぎ)とは、電話で息子・孫・甥など被害者の身内を騙り「オレだよ、オレ!」と呼びかけることで相手を錯誤させ、「事故を起こした」「借金がある」「会社のお金を使い込んだ」などのトラブルを口実に現金を騙し取る詐欺手口の総称である。
2000年代初頭に社会問題化し、現在は「特殊詐欺」の主要類型のひとつとして警察庁が重点的に取り締まっている。
手口の典型パターン
- なりすまし電話: 犯人が被害者(主に高齢者)に電話し「オレだよ、オレ!声が変なのは風邪をひいたから」などと身内を装う
- トラブルの捏造: 「交通事故を起こした」「会社の金を横領した」「女性問題でお金が必要」など緊急性のある問題を告げる
- 焦りの演出: 「すぐに解決しないともっと大変なことになる」と急かし、冷静な判断を妨げる
- 受け子の派遣: 「弁護士(または上司・同僚)が取りに行く」と言って**受け子(うけこ)**を被害者宅に派遣し、現金を受け取る
- 持ち去り: 受け子は現金を持ち帰り、組織に上納する
役割分担
オレオレ詐欺は高度に組織化された犯罪で、以下の役割に分かれる:
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 指示役 | 組織全体を統括・指示する元締め |
| 架け子(かけこ) | 被害者に電話をかけ、身内になりすます |
| 受け子(うけこ) | 被害者宅を訪問し現金を受け取る |
| 出し子(だしこ) | ATMから振り込まれた金を引き出す |
| 名簿屋 | 高齢者の電話番号リストを売買する |
被害の規模
警察庁の統計によると、オレオレ詐欺を含む特殊詐欺被害は年間数百億円規模に上る年もある。被害者の大半は65歳以上の高齢者で、一件あたりの被害額は平均数百万円に達することもある。