罪
犯罪
特殊詐欺
/とくしゅさぎ/
電話・郵便・インターネットなどを組み合わせた組織的詐欺の総称。被害者と犯人が対面しない非接触型が特徴で、オレオレ詐欺・振り込め詐欺などを含む。
概要
特殊詐欺(とくしゅさぎ)とは、電話・郵便・インターネット・SNSなどの通信手段を複合的に使い、被害者と犯人が直接対面しない形で行われる組織的な詐欺犯罪の総称である。警察庁が捜査・統計上の区分として使用する用語であり、振り込め詐欺・オレオレ詐欺・架空料金請求詐欺・還付金詐欺・キャッシュカード詐欺盗などを含む。
主な類型
| 類型 | 手口の概要 |
|---|---|
| オレオレ詐欺 | 身内を騙り緊急事態を演出して金銭を要求 |
| 振り込め詐欺(架空料金請求) | 未払い料金・法的措置を口実に振込を要求 |
| 還付金詐欺 | ATM操作を誘導し逆に振込をさせる |
| キャッシュカード詐欺盗 | 警察官・銀行員を装いキャッシュカードを騙し取る |
| 融資保証金詐欺 | 融資を餌に保証金を騙し取る |
| 交際あっせん詐欺 | 出会い系サービスを悪用した詐欺 |
組織構造
特殊詐欺は高度に役割分担された組織犯罪である:
上流(指示・管理層)
- 元締め(もとじめ): 組織全体の統括者。指示を出し利益を管理する
- リスト屋・名簿屋: 高齢者の電話番号・個人情報リストを売買する
実行層
- 架け子(かけこ): 被害者に電話をかける。複数の役を演じることもある
- 受け子(うけこ): 被害者宅に出向き現金を受け取る
- 出し子(だしこ): 振り込まれた金をATMから引き出す
- 送り子: 現金を元締めに届ける
支援層
- 口座屋: 詐欺に使う銀行口座を提供・売買する
- SIM屋: 詐欺電話用のSIMカードを調達する
半グレとの関係
特殊詐欺の実行部隊(架け子・受け子)は半グレや闇バイト応募者が多くを占める。指示役(元締め)はフィリピン・カンボジアなど海外に拠点を置き、国内の実行役にSNSや暗号化アプリで指示する「海外指示型」が近年増加している。
被害規模
警察庁の統計では、特殊詐欺の年間被害額は2000億円前後の年もあり、2023年も高水準が続いている。件数の多くが65歳以上の高齢者への被害で、一件平均数百万円に達するケースも珍しくない。