犯罪
特殊詐欺犯罪受取役オレオレ詐欺

受け子

/うけこ/

特殊詐欺において、被害者から現金やキャッシュカードを直接受け取る役割の実行犯。末端の使い捨て要員として若年層が動員されるケースが多い。

DATE: 2026/3/6

概要

受け子(うけこ)とは、特殊詐欺において、被害者から現金やキャッシュカードを直接受け取る役割を担う実行犯のことである。詐欺グループの組織構造の中では最末端に位置し、逮捕リスクが最も高い「使い捨て」の役割とされる。

特殊詐欺における役割分担

特殊詐欺は高度に組織化された犯罪であり、以下のような役割分担がなされている。

役割 内容
指示役(主犯格) 全体の計画・指揮を行う。表に出ない
架け子 被害者に電話をかけ、騙す役
受け子 被害者から現金・カードを受け取る役
出し子 ATMから現金を引き出す役
見張り役 受け子の行動を監視・誘導する役

手口の詳細

受け子の典型的な行動パターンは以下の通りである。

  1. 架け子が被害者に電話し「息子が事故を起こした」「還付金がある」等と騙す
  2. 受け子が被害者宅を訪問、または指定場所で現金・カードを受け取る
  3. 受け取った現金・カードを指定場所で上位者に渡す、またはATMで引き出す

受け子は偽の身分証や名刺を持たされることが多く、「銀行員」「弁護士の助手」「警察官」などを装う。

受け子の実態

若年層の動員

受け子として動員されるのは10代後半〜20代の若者が多い。SNSの「闇バイト」募集で集められ、「荷物を受け取るだけで数万円」といった甘い言葉で誘引される。

報酬と代償

1回の「仕事」で受け取る報酬は2〜5万円程度とされるが、詐取される金額は数百万〜数千万円に及ぶ。受け子が逮捕された場合、詐欺罪(刑法246条)で10年以下の懲役に処される。組織的詐欺の場合はさらに重い量刑となる。

使い捨て構造

受け子は被害者と直接対面するため、防犯カメラや目撃証言から特定されやすい。主犯格にとっては「捕まっても替えがきく」存在であり、受け子の逮捕によって組織上層部が摘発されることは少ない。

法的対応

警察庁は特殊詐欺対策として、受け子の摘発を強化している。受け子であっても「知らなかった」という弁解は通用せず、共犯として厳しく処罰される。近年は受け子のリクルートに使われるSNSアカウントの監視・摘発も進んでいる。

関連用語

参考・注意事項

この記事は裏社会用語の解説を目的としており、犯罪行為を推奨・美化するものではありません。特殊詐欺への加担は重大な犯罪であり、「受け子」であっても厳しい刑事罰の対象となります。