受け子
特殊詐欺において、被害者から現金やキャッシュカードを直接受け取る役割の実行犯。末端の使い捨て要員として若年層が動員されるケースが多い。
概要
受け子(うけこ)とは、特殊詐欺において、被害者から現金やキャッシュカードを直接受け取る役割を担う実行犯のことである。詐欺グループの組織構造の中では最末端に位置し、逮捕リスクが最も高い「使い捨て」の役割とされる。
特殊詐欺における役割分担
特殊詐欺は高度に組織化された犯罪であり、以下のような役割分担がなされている。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 指示役(主犯格) | 全体の計画・指揮を行う。表に出ない |
| 架け子 | 被害者に電話をかけ、騙す役 |
| 受け子 | 被害者から現金・カードを受け取る役 |
| 出し子 | ATMから現金を引き出す役 |
| 見張り役 | 受け子の行動を監視・誘導する役 |
手口の詳細
受け子の典型的な行動パターンは以下の通りである。
- 架け子が被害者に電話し「息子が事故を起こした」「還付金がある」等と騙す
- 受け子が被害者宅を訪問、または指定場所で現金・カードを受け取る
- 受け取った現金・カードを指定場所で上位者に渡す、またはATMで引き出す
受け子は偽の身分証や名刺を持たされることが多く、「銀行員」「弁護士の助手」「警察官」などを装う。
受け子の実態
若年層の動員
受け子として動員されるのは10代後半〜20代の若者が多い。SNSの「闇バイト」募集で集められ、「荷物を受け取るだけで数万円」といった甘い言葉で誘引される。
報酬と代償
1回の「仕事」で受け取る報酬は2〜5万円程度とされるが、詐取される金額は数百万〜数千万円に及ぶ。受け子が逮捕された場合、詐欺罪(刑法246条)で10年以下の懲役に処される。組織的詐欺の場合はさらに重い量刑となる。
使い捨て構造
受け子は被害者と直接対面するため、防犯カメラや目撃証言から特定されやすい。主犯格にとっては「捕まっても替えがきく」存在であり、受け子の逮捕によって組織上層部が摘発されることは少ない。
法的対応
警察庁は特殊詐欺対策として、受け子の摘発を強化している。受け子であっても「知らなかった」という弁解は通用せず、共犯として厳しく処罰される。近年は受け子のリクルートに使われるSNSアカウントの監視・摘発も進んでいる。
関連用語
参考・注意事項
この記事は裏社会用語の解説を目的としており、犯罪行為を推奨・美化するものではありません。特殊詐欺への加担は重大な犯罪であり、「受け子」であっても厳しい刑事罰の対象となります。