法
法律
ストーカー規制法
/ストーカーきせいほう/
2000年に施行されたストーカー行為を規制する法律。桶川ストーカー殺人事件をきっかけに立法化され、改正を重ねて規制を強化。
概要
ストーカー規制法(正式名称:ストーカー行為等の規制等に関する法律)は、2000年(平成12年)11月24日に施行された、ストーカー行為を規制するための法律である。特定の者に対するつきまとい等の行為を処罰対象とし、被害者保護のための措置を定めている。
立法の経緯
桶川ストーカー殺人事件
1999年10月26日、埼玉県桶川市で女子大学生が元交際相手の関係者に殺害された事件が、本法の立法の直接的なきっかけとなった。
被害者は生前から元交際相手によるストーキング被害を警察に訴えていたが、当時の法制度ではストーカー行為そのものを取り締まる法律が存在せず、警察の対応は不十分であった。この事件の教訓から、ストーカー行為を明確に犯罪として定義する法律の制定が急がれた。
規制対象
つきまとい等
以下の行為が「つきまとい等」として規制の対象となる。
- つきまとい・待ち伏せ・押しかけ
- 監視していると告げる行為
- 面会・交際の要求
- 著しく粗野または乱暴な言動
- 無言電話・連続した電話やメール
- 汚物等の送付
- 名誉を害する事項の告知
- 性的羞恥心を侵害する行為
ストーカー行為
上記のつきまとい等を反復して行うことが「ストーカー行為」と定義され、処罰の対象となる。
改正の経緯
2013年改正
メールによるストーカー行為が規制対象に追加された。逗子ストーカー殺人事件(2012年)を受けたもの。
2016年改正
SNSでのメッセージ送信も規制対象に加えられた。小金井女子大学生刺傷事件(2016年)がきっかけとなった。
2021年改正
GPS機器を用いた位置情報の取得が規制対象に追加された。
裏社会との関連
ストーカー行為の中には、暴力団関係者や半グレが関与するケースもある。元交際相手のトラブルに暴力団が介入する、あるいは恐喝の手段としてストーキング行為を行うなどの事例が報告されている。