語
用語
ツッパリ
/つっぱり/
1970〜80年代に流行した不良少年文化。リーゼント、学ラン改造、暴走族との関連など、日本の不良文化の象徴的存在。
概要
ツッパリとは、1970年代後半から1980年代にかけて日本で流行した不良少年・少女の文化およびその当事者を指す言葉である。リーゼントヘア、改造学生服、ボンタン(太いズボン)などの独特のファッションが特徴で、学校内での反抗行動や暴走族活動と深く結びついていた。
語源
「突っ張る」(つっぱる)から派生した言葉で、「威勢よく振る舞う」「強がる」「反抗的な態度を取る」といった意味合いを持つ。大相撲の「突っ張り」(張り手の連打)のイメージとも重なり、強さや荒々しさの象徴として用いられた。
ファッション
男子
- リーゼント — ポマードで固めた髪型。高さを競った
- 改造学ラン — 丈の長い学生服。刺繍を施すことも
- ボンタン — 極端に裾が広い、または極端に細いズボン
- 短ラン — 丈の短い学生服
女子
- スケバン — 長いスカート、ルーズソックスの先駆け
- 聖子ちゃんカット の変形やソバージュなど
暴走族との関連
ツッパリ文化と暴走族は密接に関連していた。中学・高校でツッパリとして頭角を現した少年が、卒業後に暴走族に加入するというパターンが典型的であった。暴走族はさらに暴力団の下部組織として機能することもあり、ツッパリ → 暴走族 → 暴力団という「キャリアパス」が存在した。
文化的影響
漫画・映画
- 『ビー・バップ・ハイスクール』— ツッパリ文化を描いた代表的漫画
- 『湘南爆走族』— 暴走族文化を描いた人気漫画
- 『仁義なき戦い』シリーズの影響を受けた不良映画
音楽
横浜銀蝿やThe Cro-Magnonなどのロックバンドがツッパリ文化を音楽で体現した。「ツッパリHigh School Rock'n Roll」は時代を象徴する楽曲となった。
衰退と変遷
1990年代に入ると、ツッパリ文化は「ヤンキー」文化へと変容していった。リーゼントは金髪や茶髪に、改造学ランはジャージやスウェットに取って代わられた。暴走族の取り締まり強化もあり、ツッパリという言葉自体が使われなくなっていった。