語
用語
地下銀行
/ちかぎんこう/
正規の金融機関を経由せず国際送金を行う非合法の送金システム。銀行法・資金決済法に違反し、マネーロンダリングの温床となっている。
概要
地下銀行(ちかぎんこう)とは、正規の銀行免許を持たずに国際送金サービスを提供する非合法の送金システムの総称である。英語ではunderground banking、またはinformal value transfer system(IVTS)と呼ばれる。銀行法や資金決済法に違反する行為であり、マネーロンダリングや犯罪収益の移転に利用される。
仕組み
ハワラ送金
地下銀行の代表的な形態が「ハワラ」(hawala)と呼ばれるシステムである。中東・南アジアで古くから用いられてきた非公式送金手法で、以下のような仕組みで機能する。
- 送金者がA国のハワラ業者に現金を渡す
- A国の業者がB国の提携業者に連絡(電話・メール等)
- B国の業者が受取人に現金を渡す
- 業者間の精算は別途行う(貿易代金との相殺等)
実際の国際送金は行われず、業者間の信頼関係と帳簿上の相殺で成立するため、資金の流れが銀行記録に残らない。
日本における地下銀行
日本では主に以下の形態で運営される。
| 形態 | 内容 |
|---|---|
| 個人経営型 | 在日外国人コミュニティ内で個人が送金を代行 |
| 店舗型 | 飲食店や貿易会社を隠れ蓑に送金業務を実施 |
| ネットワーク型 | 複数の拠点が連携して大規模に運営 |
利用される背景
正規送金の壁
正規の海外送金は手数料が高く、本人確認が厳格で手続きに時間がかかる。不法滞在者や在留資格のない外国人は銀行口座を開設できないため、地下銀行に頼らざるを得ないケースがある。
犯罪目的
薬物取引や特殊詐欺の収益を海外に移転する手段として、犯罪組織が地下銀行を利用する。資金の出所や行き先が記録に残らないため、マネーロンダリングに好都合である。
法的規制
- 銀行法 - 無免許での為替取引は銀行法違反(3年以下の懲役または300万円以下の罰金)
- 資金決済法 - 無登録の資金移動業は違法
- 犯罪収益移転防止法 - 本人確認義務・疑わしい取引の届出義務
関連用語
参考・注意事項
この記事は裏社会用語の解説を目的としており、犯罪行為を推奨・美化するものではありません。地下銀行の運営・利用は法律で禁止されており、刑事罰の対象です。