怒羅権
1980年代後半から1990年代にかけて東京都江戸川区を中心に活動していたとされる中国系の少年グループ。半グレ組織の先駆的存在として知られる。
概要
怒羅権(どらごん、英: Dragon)とは、1980年代後半から1990年代にかけて東京都江戸川区を中心に活動していたとされる中国系住民を含む少年グループである。日本における半グレ組織の先駆的存在の一つとして、犯罪史・社会学の文脈で言及されることがある。
組織名は「怒りの羅漢が権力を持つ」という意味と、英語の「Dragon」を掛け合わせたものとされるが、諸説ある。
歴史・由来
成立背景
1980年代、中国からの帰国者や残留孤児の子弟が集住する地域において、言語・文化の違いから学校や地域社会に適応できない青少年が存在した。こうした背景のもと、同じ境遇の若者が集まり、自衛的・互助的なグループを形成したのが始まりとされる。
活動期
1990年代には、窃盗・恐喝・傷害といった少年犯罪に関与するグループとして警察当局の注目を集めた。一部は成人後、特殊詐欺や薬物取引といった組織犯罪に関与したとの指摘もある。
現在
組織としての活動は大幅に縮小したとされるが、OBや関連グループが存在するとの報道もある。また、「チャイニーズドラゴン」「ドラゴンヘッド」といった名称で呼ばれる中国系の犯罪グループが報道されることがあるが、直接の系譜関係は不明である。
特徴
民族的・文化的背景
中国系住民を中心としたグループであり、中国語(北京語・福建語等)と日本語のバイリンガルが多かったとされる。伝統的な日本の暴力団とは異なり、任侠的な組織文化を持たず、より実利的・流動的な集団とされる。
半グレとしての位置づけ
指定暴力団に所属せず、明確な組織階層を持たない点で、現代の半グレの原型の一つとみなされている。
関連用語
参考・注意事項
本項目は、報道・学術研究に基づく記述である。特定個人を名指しで犯罪者として断定するものではなく、また組織犯罪を美化・推奨するものでもない。歴史的・社会学的理解のための教育目的の記述である。