始末
問題やトラブルの後始末・処理を意味する。責任を取って解決することを「始末をつける」と言う。
概要
始末(しまつ)とは、本来「物事の始まりと終わり」を意味する言葉だが、ヤクザ・裏社会においては「問題やトラブルを処理して決着をつけること」を指す。「始末をつける」「始末する」という形で使われ、文脈によってその意味の重さが大きく変わる言葉である。
一般社会では「後始末」「始末書」のように日常的に使われる言葉だが、裏社会の文脈では落とし前と同様に、責任を明確にし具体的な行動で決着をつけるという意味合いが強い。
語源と用法の変遷
「始末」は元来、物事の最初(始)と最後(末)を意味する漢語である。そこから転じて「物事の顛末」「事の経緯」という意味で使われるようになり、さらに「後片付け」「処理」の意味が加わった。
裏社会においては、この「処理する」という意味が特に重みを持つようになり、単なる後片付けではなく「責任をもって問題を完全に解決する」という意味で定着した。
裏社会における「始末」の段階
始末という言葉が使われる場面は多岐にわたり、その深刻度にも幅がある:
軽度の始末
- 金銭トラブルの処理 — 借金の回収や弁済の手配
- 人間関係の調整 — 組内の揉め事を仲裁して収める
- 不始末の報告 — 問題の経緯を上位者に報告し指示を仰ぐ
中度の始末
重度の始末
最も重い意味での「始末する」は、対象を物理的に排除することを暗に示す場合がある。映画やドラマでは「あいつを始末しろ」という台詞が使われるが、これは創作における誇張表現の側面もある。
「始末書」と裏社会
一般企業における始末書に相当するものとして、裏社会では「詫び状」が存在する。問題を起こした者が事の経緯と反省を書面にし、親分や相手方に提出する。この詫び状は単なる形式ではなく、今後同様の問題を起こした場合にはより重い処分を受けることへの同意を含むとされる。
「始末が悪い」という表現
「始末が悪い」「始末に負えない」という表現は、問題の処理が困難であること、手に負えないことを意味する。裏社会においてこう評される人物や事態は、通常の方法では解決できない深刻な問題として扱われ、より上位の者や外部の仲裁者の介入が求められることになる。