組織
中国マフィア人身売買密入国国際犯罪

蛇頭

/じゃとう/

中国系犯罪組織の総称。人身売買・密入国・麻薬密輸などを行う国際的な犯罪ネットワークとして知られる。

DATE: 2025/3/5

概要

蛇頭(じゃとう、スネークヘッド)とは、中国系の国際犯罪組織の総称である。主に人身売買密入国の斡旋を主要業務とし、中国本土から欧米・日本・東南アジアへの違法な人の移動を仲介する犯罪ネットワークとして知られる。

英語では「Snakehead」と呼ばれ、中国語では「蛇头」(シェートウ)と表記される。組織の頭目を「蛇の頭」に例えたことが名称の由来とされる。

歴史・由来

蛇頭の起源は1970年代から1980年代にかけて、中国本土からの経済難民が増加した時期に遡るとされる。当初は福建省・浙江省などの沿岸部を拠点とし、香港・台湾を経由して欧米諸国へ不法移民を送り込むルートを構築した。

1990年代には活動が本格化し、アメリカ・カナダ・ヨーロッパ・日本への密入国ビジネスが拡大。一人あたり数万ドルから数十万ドルの「渡航費」を徴収し、巨額の利益を上げたとされる。

主な活動

密入国の斡旋

蛇頭の中核業務は密入国の手配である。偽造パスポート・ビザの提供、密航船・コンテナ船による輸送、入国後の就労先の斡旋などを一貫して行う。

密入国者は多額の「借金」を背負わされ、入国後も長期間にわたって返済を強いられる。これが事実上の人身売買・強制労働につながるケースも多い。

その他の犯罪活動

活動内容 詳細
麻薬密輸 ヘロイン・覚せい剤の国際密輸
売春斡旋 密入国女性を風俗業に従事させる
賭博 中国系コミュニティ内での違法カジノ運営
偽造ビジネス パスポート・ビザ・身分証の偽造

日本における蛇頭

日本でも1990年代から2000年代にかけて、蛇頭による密入国事件が相次いで摘発された。漁船・貨物船を使った密航、偽造パスポートでの入国などが確認されている。

日本に密入国した中国人の一部は、建設現場・工場・飲食店などで不法就労するほか、窃盗・詐欺などの犯罪に関与するケースもあるとされる。

国際的な取り締まり

蛇頭は国際的な犯罪ネットワークであるため、各国の警察・移民当局が連携して摘発にあたっている。アメリカのFBI、日本の警視庁組織犯罪対策部、インターポールなどが協力体制を敷いている。

関連用語

  • ヤクザ — 日本の組織犯罪
  • 半グレ — 日本の非公式犯罪グループ
  • 密輸入 — 蛇頭が関与する違法取引

参考・注意事項

密入国・人身売買は重大な犯罪であり、厳しい刑罰が科される。また、密入国を試みた者自身も入管法違反として処罰の対象となる。蛇頭の活動は人権侵害・奴隷的労働を伴うものであり、国際社会において厳しく非難されている。