俗
風俗
風俗
/ふうぞく/
性的サービスを提供する産業の総称。法律上は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風適法)で規定される。
概要
風俗(ふうぞく)とは、一般的には「世間の風習・習慣」を意味する言葉だが、現代の俗語・業界用語においては性的サービスを提供する業種・産業を指すことが多い。「性風俗」「風俗業」とも呼ばれる。
法律上は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風適法)によって規制・管理され、営業には都道府県公安委員会の許可が必要となる。
業種の分類
風俗業は法律上、以下のように分類される。
風俗営業(1号〜8号)
| 号 | 業種 |
|---|---|
| 1号 | キャバレー・ナイトクラブ(接待行為あり) |
| 2号 | 低照度飲食店 |
| 3号 | 区画席飲食店(ボックス席主体) |
| 4号 | まあじゃん屋・パチンコ店 |
| 5号 | ゲームセンター等 |
性風俗関連特殊営業(届出制)
| 業種 | 内容 |
|---|---|
| ソープランド | 個室で性的サービスを提供する「特殊浴場」 |
| デリヘル | 客の指定場所に女性を派遣するサービス |
| ピンサロ | ピンクサロン。店内でのサービス |
| SM系 | 緊縛・調教をテーマにした店舗 |
| イメクラ | イメージクラブ。コスプレ等の演出を加えたサービス |
歴史
戦前
明治・大正期には「遊廓」(ゆうかく)制度のもと、公認された売春地帯(赤線地区)が存在した。
戦後〜売春防止法(1958年)
1956年に売春防止法が制定・施行され、公娼制度が廃止された。赤線地帯は閉鎖され、業者は「トルコ風呂」(現在のソープランド)など、法の抜け穴を利用した形態に転換していった。
1985年:風適法制定
「風俗営業等取締法」が大幅改正され「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風適法)として施行。デリヘル・ファッションヘルス等の規制が体系化された。
社会的位置づけ
経済規模
性風俗産業の市場規模は推計で年間2〜3兆円とも言われ、日本の一大産業となっている。従事者数も数十万人規模とされる。
暴力団との関係
歴史的に風俗業と暴力団は密接な関係にあった。みかじめ料(場所代)の徴収、女性の斡旋、資金洗浄など多様な形で組織が関与してきた。暴排条例の施行後、直接的な関与は減少しているが、フロント企業を通じた間接的な支配は続いているとされる。
従事者の実態
- 多くの女性が経済的理由から従事(生活費・学費・借金返済など)
- ホスト依存による「ホス狂い」が風俗従事のきっかけになるケースも増加
- 外国人女性の人身売買(トラフィッキング)との連関も問題視されている