用語
偽装企業資金洗浄合法的外見マネーロンダリング

フロント企業

/ふろんときぎょう/

暴力団・犯罪組織が資金獲得・マネーロンダリング・社会的偽装のために設立・運営する表向き合法的な企業。建設・廃棄物・不動産業に多く見られる。

DATE: 2024/1/1

概要

フロント企業(ふろんときぎょう)とは、暴力団・犯罪組織が表向きは合法的な事業を装いながら、実際には違法な資金の獲得・洗浄(マネーロンダリング)や、各種権利・契約の取得を目的として設立・支配する企業のことである。英語の「front company(フロント・カンパニー)」に由来する。

フロント企業の目的

目的 内容
資金洗浄 違法なシノギで得た現金を合法的な売上として処理する
権利の取得 暴力団名義では困難な銀行口座・不動産契約・許認可を取得する
社会的偽装 「合法的な事業者」として行政・一般企業と取引する
情報収集 合法的な取引を通じて標的企業・個人の情報を得る
恐喝の口実 取引関係を利用して不当な要求をしやすくする

多い業種

フロント企業が多く見られる業種には共通した特徴がある:

建設業・土木業

  • 下請け・孫請け構造が複雑で資金の流れを追いにくい
  • 現金取引が多い
  • 「工事費」として多額の現金を動かしやすい

廃棄物処理業

  • 許認可が必要で、フロント企業を通じた取得が多い
  • 処理費として大量の現金が動く
  • 不法投棄との連携

不動産業

  • 物件の売買・仲介で高額な現金が動く
  • 地面師(地主成りすまし詐欺)との連携

風俗・水商売

  • キャバクラ・ホスト・性風俗店の経営
  • 現金売上が多く、マネーロンダリングに適している

法的規制

暴排条例・暴対法の強化に伴い、企業が「暴力団関係者が実質的に支配する企業」と取引することが問題視されるようになった。金融機関・大手企業では反社会的勢力排除条項(排除条項)を契約に盛り込み、フロント企業の排除を図っている。

また、公共工事・行政手続において「暴力団排除措置」として、フロント企業の入札参加停止・許認可取り消しなどが行われるケースもある。

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