罪
犯罪
密輸
/みつゆ/
税関の検査を経ずに違法な物品を国内に持ち込む行為。覚醒剤・銃器・金塊などの密輸は暴力団の国際犯罪の中核をなす。
概要
密輸(みつゆ)とは、関税法やその他の法令に違反して、物品を不正に国内に搬入する行為。暴力団の国際犯罪活動の中核をなし、特に覚醒剤・銃器・金塊の密輸は組織犯罪の重大な収入源となっている。
主な密輸品
覚醒剤
日本国内で流通する覚醒剤の大半は海外からの密輸品。主な供給元は東南アジア(ミャンマー・ラオス・タイの「ゴールデン・トライアングル」)、メキシコ、中国など。
密輸ルートは多岐にわたり、漁船を使った洋上取引、コンテナ貨物への隠匿、航空旅客の体内隠匿(ボディパッキング)、国際郵便の悪用などの手法が用いられる。
銃器
日本は銃刀法により民間人の銃器所持が厳しく制限されているため、暴力団が使用する拳銃の大半は密輸品である。フィリピン、中国、米国などからの密輸ルートが存在する。
金塊
消費税の差額を利用した金塊密輸は、近年急増した犯罪類型。海外で金塊を購入し、税関を通さずに国内に持ち込んで売却すると、消費税分(10%)が丸々利益になる。
暴力団の関与
大規模な密輸は個人では不可能であり、組織的な犯罪ネットワークが不可欠。暴力団は以下の役割を担う:
- 資金提供 — 密輸の仕入れ資金
- ルートの確保 — 海外犯罪組織との接点
- 国内の流通網 — 末端への販売チャネル
- 暴力による支配 — 裏切りの防止、トラブル処理
国際的には、中国の蛇頭(スネークヘッド)、メキシコのカルテル、東南アジアのシンジケートなどと連携している。
摘発事例
日本の税関は年間数百件の密輸事件を摘発しているが、「発見されるのは氷山の一角」とされる。覚醒剤の押収量が年によって大きく変動するのは、大口の密輸船が摘発されるかどうかに左右されるため。