犯罪
薬物合成麻薬シャブ覚醒剤取締法依存性

覚醒剤

/かくせいざい/

中枢神経を強力に刺激する合成麻薬。日本では覚醒剤取締法により製造・所持・使用が厳しく規制される。ヤクザの主要なシノギのひとつであり、依存性が非常に高い。

DATE: 2024/1/1

概要

覚醒剤(かくせいざい)とは、フェニルエチルアミン系の中枢神経刺激薬の総称であり、日本で最も規制が厳しい薬物のひとつである。化学名はメタンフェタミン(methamphetamine)またはアンフェタミン(amphetamine)が主で、俗称としてシャブスピードヒロポンなどがある。

日本では**覚醒剤取締法(1951年施行)**により、所持・使用・製造・譲渡すべてが厳罰の対象となる。

歴史

戦時中の使用

覚醒剤は第二次世界大戦中、日本軍が兵士の疲労回復・戦意高揚のために「ヒロポン」の商品名で配給したことが有名である。特攻隊員にも投与されたとされる。

戦後の乱用と規制

終戦後、軍の在庫が民間に流出し、闇市で一般販売された。1950年代に社会問題化し、1951年に覚醒剤取締法が制定された。

ヤクザの密売ルート

1950年代以降、日本の覚醒剤密売の多くがヤクザ組織によって統制されてきた。特に山口組など大規模組織は国際的な密輸・国内流通ネットワークを持ち、覚醒剤が最大のシノギのひとつとなった。

薬理作用と依存性

覚醒剤は脳内のドーパミン・ノルアドレナリンを大量放出させることで、以下の作用をもたらす:

作用 内容
強い多幸感・興奮 「快感・万能感」の急激な高まり
覚醒・集中力向上 眠気・疲労感の消失
食欲抑制 体重減少・拒食
依存形成 非常に強い精神的依存・身体依存

継続使用により幻覚・妄想・錯乱(覚醒剤精神病)が現れ、回復後も長期にわたって後遺症が残ることがある。

法定刑

行為 最大刑
所持・使用 懲役10年
製造・譲渡(営利目的) 懲役20年・罰金1000万円
輸出入(営利目的) 無期または懲役20年以上

関連用語

  • シャブ — 覚醒剤の代表的な俗称
  • ヤクザ — 覚醒剤密売を主要シノギとする組織
  • 半グレ — 末端の密売を担うことがある集団
  • シノギ — 覚醒剤密売を含む資金源