罪
犯罪
覚醒剤
/かくせいざい/
中枢神経を強力に刺激する合成麻薬。日本では覚醒剤取締法により製造・所持・使用が厳しく規制される。ヤクザの主要なシノギのひとつであり、依存性が非常に高い。
概要
覚醒剤(かくせいざい)とは、フェニルエチルアミン系の中枢神経刺激薬の総称であり、日本で最も規制が厳しい薬物のひとつである。化学名はメタンフェタミン(methamphetamine)またはアンフェタミン(amphetamine)が主で、俗称としてシャブ・スピード・ヒロポンなどがある。
日本では**覚醒剤取締法(1951年施行)**により、所持・使用・製造・譲渡すべてが厳罰の対象となる。
歴史
戦時中の使用
覚醒剤は第二次世界大戦中、日本軍が兵士の疲労回復・戦意高揚のために「ヒロポン」の商品名で配給したことが有名である。特攻隊員にも投与されたとされる。
戦後の乱用と規制
終戦後、軍の在庫が民間に流出し、闇市で一般販売された。1950年代に社会問題化し、1951年に覚醒剤取締法が制定された。
ヤクザの密売ルート
1950年代以降、日本の覚醒剤密売の多くがヤクザ組織によって統制されてきた。特に山口組など大規模組織は国際的な密輸・国内流通ネットワークを持ち、覚醒剤が最大のシノギのひとつとなった。
薬理作用と依存性
覚醒剤は脳内のドーパミン・ノルアドレナリンを大量放出させることで、以下の作用をもたらす:
| 作用 | 内容 |
|---|---|
| 強い多幸感・興奮 | 「快感・万能感」の急激な高まり |
| 覚醒・集中力向上 | 眠気・疲労感の消失 |
| 食欲抑制 | 体重減少・拒食 |
| 依存形成 | 非常に強い精神的依存・身体依存 |
継続使用により幻覚・妄想・錯乱(覚醒剤精神病)が現れ、回復後も長期にわたって後遺症が残ることがある。
法定刑
| 行為 | 最大刑 |
|---|---|
| 所持・使用 | 懲役10年 |
| 製造・譲渡(営利目的) | 懲役20年・罰金1000万円 |
| 輸出入(営利目的) | 無期または懲役20年以上 |