語
用語
シャブ
/しゃぶ/
覚醒剤(メタンフェタミン)を指す裏社会・薬物使用者間での俗称。「シャブる(使用する)」という動詞形でも使われる。
概要
シャブとは、**覚醒剤(メタンフェタミン)**を指す裏社会・薬物使用者・警察の俗称・隠語である。「シャブを打つ(注射する)」「シャブる(使用する)」「シャブ中(覚醒剤中毒者)」などの派生語もある。
語源についてははっきりしない部分が多いが、「シャブシャブに(体が)なる」「気力をしゃぶり取られる(消耗する)」に由来するとも言われる。
語源
「シャブ」の語源については複数の説がある:
- 「しゃぶる(吸う・舐める)」からの転用: 注射・吸引する行為を指す動詞が名詞化したとする説
- 「しゃぶしゃぶ(すっかり消耗する)」: 体力・意志力がすっかり抜けてしまうことを表すとする説
- 軍の隠語から: 戦時中に軍が使った「ヒロポン(覚醒剤)」の流通に伴って生まれた隠語とする説
使用方法と隠語
覚醒剤の使用方法に応じて様々な俗語・隠語が存在する:
| 俗語 | 意味 |
|---|---|
| シャブ | 覚醒剤本体(粉末・結晶状) |
| 打つ・ポン打ち | 注射による静脈投与 |
| ぽん | 覚醒剤の隠語のひとつ |
| あぶる | 加熱して蒸気を吸引する方法 |
| シャブ中(ちゅう) | 覚醒剤依存症者・常用者 |
| ヤク | 薬物全般の隠語 |
ヤクザとシャブ
かつて多くのヤクザ組織では、構成員による覚醒剤の自己使用は禁止とされていた(依存症による不正行為・組へのリスクを避けるため)。しかし密売は主要なシノギのひとつとして組織的に行われてきた。
現代では、薬物依存による組員の質の低下・薬物使用が摘発の突破口になること、組内規律の崩壊などの問題から、組としての覚醒剤管理は困難になっているとされる。
社会的影響
日本では薬物事犯の検挙者のうち覚醒剤関連が最多を占め続けており、「覚醒剤問題=日本の薬物問題」と言われる状況が長年続いている。芸能人・スポーツ選手の覚醒剤事件も度々報道される。