犯罪
薬物カナビス大麻取締法若者

大麻

/たいま/

大麻草(カナビス)から作られる向精神性薬物。2024年に大麻取締法が改正され、使用罪が新設。若者への急速な蔓延が社会問題となっている。

DATE: 2024/1/1

概要

大麻(たいま)は、大麻(Cannabis sativa)の葉・花穂・樹脂から作られる向精神性薬物である。「マリファナ」「ガンジャ」「草」「ハーブ」などの俗称で呼ばれる。

日本では長年、大麻取締法により所持・栽培・譲渡が禁止されてきた。従来は「使用罪」がなかったが、2023年の大麻取締法改正(2024年施行)により、使用罪が新設された。

法規制の変遷

内容
1948年 大麻取締法制定(所持・栽培・譲渡を禁止)
〜2023年 使用罪なし(使用しても不起訴になりやすい状況)
2023年改正 大麻の使用罪を新設(2024年施行)

使用罪新設の背景

従来、大麻使用罪がなかったため「使用はしたが所持はしていなかった」という主張で起訴を免れるケースがあった。2023年改正では覚醒剤等と同様の使用罪が設けられ、使用自体への罰則が整備された。

現在の罰則

行為 法定刑
所持・栽培(一般) 5年以下の懲役
所持・栽培(営利目的) 10年以下の懲役または情状酌量で罰金
使用(2024年〜) 7年以下の懲役
輸出入(営利目的) 10年以下の懲役

若者への蔓延

急増する検挙者

警察庁の統計によると、大麻の検挙者数は2010年代後半から急増し、特に10〜20代の若者が検挙者の多数を占めるようになった。

  • 2023年度の大麻検挙者数:過去最多水準
  • 検挙者の約7割が30歳未満

入手経路の変化

経路 内容
SNS・ダークウェブ 匿名アカウントでの売買が主流に
闇バイトルート 大麻の配達役として利用されるケース
国際郵便 海外から郵便物で密輸
国内栽培 室内水耕栽培(グロウ)の広がり

大麻解禁論との関係

欧米諸国で大麻の医療・娯楽使用が合法化される動きを受け、日本でも「大麻解禁論」が議論されるようになった。しかし日本の法律は依然として厳しい規制を維持している。

裏社会との関係

かつて大麻密売は暴力団の資金源の一つだったが、近年は半グレ系組織や個人密売業者によるSNS販売が主流となっている。大麻の入手が容易になったことで、従来の組織的な密売ネットワークを必要としなくなってきた側面もある。

関連用語

  • 覚醒剤 - より依存性の高い違法薬物
  • シャブ - 覚醒剤の俗称
  • 半グレ - 大麻密売に関与する準組織的犯罪者
  • 闇バイト - 大麻配達に利用されるケースも