罪
犯罪
大麻
/たいま/
大麻草(カナビス)から作られる向精神性薬物。2024年に大麻取締法が改正され、使用罪が新設。若者への急速な蔓延が社会問題となっている。
概要
大麻(たいま)は、大麻草(Cannabis sativa)の葉・花穂・樹脂から作られる向精神性薬物である。「マリファナ」「ガンジャ」「草」「ハーブ」などの俗称で呼ばれる。
日本では長年、大麻取締法により所持・栽培・譲渡が禁止されてきた。従来は「使用罪」がなかったが、2023年の大麻取締法改正(2024年施行)により、使用罪が新設された。
法規制の変遷
| 年 | 内容 |
|---|---|
| 1948年 | 大麻取締法制定(所持・栽培・譲渡を禁止) |
| 〜2023年 | 使用罪なし(使用しても不起訴になりやすい状況) |
| 2023年改正 | 大麻の使用罪を新設(2024年施行) |
使用罪新設の背景
従来、大麻使用罪がなかったため「使用はしたが所持はしていなかった」という主張で起訴を免れるケースがあった。2023年改正では覚醒剤等と同様の使用罪が設けられ、使用自体への罰則が整備された。
現在の罰則
| 行為 | 法定刑 |
|---|---|
| 所持・栽培(一般) | 5年以下の懲役 |
| 所持・栽培(営利目的) | 10年以下の懲役または情状酌量で罰金 |
| 使用(2024年〜) | 7年以下の懲役 |
| 輸出入(営利目的) | 10年以下の懲役 |
若者への蔓延
急増する検挙者
警察庁の統計によると、大麻の検挙者数は2010年代後半から急増し、特に10〜20代の若者が検挙者の多数を占めるようになった。
- 2023年度の大麻検挙者数:過去最多水準
- 検挙者の約7割が30歳未満
入手経路の変化
| 経路 | 内容 |
|---|---|
| SNS・ダークウェブ | 匿名アカウントでの売買が主流に |
| 闇バイトルート | 大麻の配達役として利用されるケース |
| 国際郵便 | 海外から郵便物で密輸入 |
| 国内栽培 | 室内水耕栽培(グロウ)の広がり |
大麻解禁論との関係
欧米諸国で大麻の医療・娯楽使用が合法化される動きを受け、日本でも「大麻解禁論」が議論されるようになった。しかし日本の法律は依然として厳しい規制を維持している。
裏社会との関係
かつて大麻密売は暴力団の資金源の一つだったが、近年は半グレ系組織や個人密売業者によるSNS販売が主流となっている。大麻の入手が容易になったことで、従来の組織的な密売ネットワークを必要としなくなってきた側面もある。