犯罪
詐欺商取引踏み倒しフロント企業計画犯罪

取り込み詐欺

/とりこみさぎ/

商品を仕入れて代金を踏み倒す古典的な詐欺手口。暴力団やフロント企業が計画的に行う組織犯罪の一形態で、被害額は時に数億円に達する。

DATE: 2024/1/1

概要

取り込み詐欺(とりこみさぎ)とは、商品を正規に仕入れた後に代金を支払わず持ち逃げする詐欺の手口。古典的な犯罪手法だが、暴力団フロント企業が組織的に行うケースでは被害額が数千万円から数億円に達することもある。

手口の典型パターン

信用構築期

  1. ペーパーカンパニーやフロント企業を設立
  2. 最初の数回は小口の取引を行い、代金をきちんと支払って信用を構築
  3. 取引先に「優良顧客」として認知される

実行期

  1. 信用を得た後、一気に大量の商品を発注
  2. 商品を受け取ったら即座に転売・換金
  3. 代金の支払い期日に会社を計画倒産させる
  4. 関係者は姿を消す

後処理

転売で得た現金は暴力団の資金源として吸い上げられる。ペーパーカンパニーの代表者は「雇われ社長」であることが多く、真の黒幕にたどり着くのは困難。

標的となりやすい業種

  • 食品業 — 転売しやすく足がつきにくい
  • 家電・電子機器 — 高額で換金性が高い
  • 建材 — 建設業界での需要が安定
  • 貴金属 — 小さくて高価、追跡困難

暴力団との関係

取り込み詐欺は暴力団にとってローリスク・ハイリターンのシノギとされてきた。暴力を直接行使しないため摘発が難しく、民事上の債務不履行との線引きが曖昧なため立件も困難。

関連項目