語
用語
黒幕
/くろまく/
裏で権力や金を操り、表に出ずに物事を動かすフィクサー的存在。政財界と裏社会を繋ぐ暗躍者を指す。
概要
黒幕(くろまく)とは、表舞台に姿を見せず、裏から人や組織を操り、物事の帰趨を左右する人物を指す。歌舞伎の舞台装置で背景に使われる黒い幕が語源であり、「見えないところで全てを動かす者」という意味を持つ。
裏社会においては、ヤクザ組織と政界・財界・芸能界などを結ぶパイプ役として暗躍する人物を指すことが多い。
歴史的な黒幕
戦前から戦後にかけて、日本には数多くの「黒幕」と呼ばれた人物が存在した。右翼の巨頭・頭山満、玄洋社の流れを汲む国粋主義者たち、そして戦後は児玉誉士夫や笹川良一が「フィクサー」として政財界に絶大な影響力を持った。
児玉誉士夫はロッキード事件で表舞台に引きずり出されるまで、保守合同の仕掛け人として暗躍し、政界・ヤクザ・右翼を繋ぐ結節点となっていた。
黒幕の手法
黒幕が権力を維持する手法は多岐にわたる。
- 資金提供 — 政治家への裏献金、組織への運営資金供給
- 人脈の仲介 — 対立する勢力同士の調停役、利害関係の調整
- 情報操作 — メディアへの圧力、スキャンダルの握り潰し
- フロント企業の運用 — 合法的なビジネスを通じた資金洗浄と影響力の行使
現代における黒幕
暴力団対策法の施行以降、かつてのような大物フィクサーは表面上姿を消した。しかし、政治と裏社会の関係が完全に断絶したわけではなく、より巧妙な形で「黒幕」的な存在が機能しているとされる。