人物
フィクサーロッキード事件右翼政治戦後

児玉誉士夫

/こだまよしお/

戦後日本の政財界・裏社会を繋ぐフィクサーとして暗躍した人物。ロッキード事件で逮捕され、政治と暴力団の癒着を象徴する存在。

DATE: 2024/1/1

概要

児玉誉士夫(こだま よしお、1911年〜1984年)は、戦後日本において政界・財界・裏社会を繋ぐ**フィクサー(黒幕)**として知られる人物。右翼活動家、実業家、そして暴力団との仲介者という複数の顔を持ち、戦後日本の裏面史を語る上で欠かせない存在である。

1976年のロッキード事件で外国為替及び外国貿易管理法違反・所得税法違反で起訴され、政治と裏社会の癒着構造が白日の下に晒された。

経歴

戦前〜戦中

若くして右翼団体に参加し、中国大陸において物資の調達活動に従事。日本海軍の航空本部のために戦略物資を確保する「児玉機関」を運営し、莫大な財産を築いた。

戦後

終戦後、A級戦犯容疑で巣鴨拘置所に収監されるが、不起訴処分で釈放。獄中で知り合った政治家との人脈を活かし、戦後政界の裏で影響力を行使するようになる。

中国大陸で蓄えた資産を政治資金として提供し、保守合同(自由民主党の結成)にも資金面で関与したとされる。

暴力団との関係

児玉は山口組稲川会の調停役としても機能した。暴力団同士の抗争を仲裁し、政治家と暴力団を結ぶパイプ役を果たした。この三角関係(政治・財界・暴力団)こそが、児玉の権力の源泉であった。

ロッキード事件

1976年、米国ロッキード社による航空機売り込みの贈賄事件が発覚。児玉はロッキード社の秘密代理人として日本政府への工作を行い、多額の報酬を受け取っていたことが明らかになった。

この事件は田中角栄元首相の逮捕にも繋がり、戦後最大の政治スキャンダルとなった。

歴史的意義

児玉誉士夫の存在は、戦後日本における政治・経済・裏社会の三位一体構造を象徴するものである。暴力団が単なる犯罪組織ではなく、政治・経済の裏面で機能していた時代の証人ともいえる。

関連項目