語
用語
草鞋を脱ぐ
/わらじをぬぐ/
旅を終えてある土地・組に身を寄せること。流れ者の渡世人が特定の親分のもとに落ち着く際に使われる表現。
概要
草鞋を脱ぐ(わらじをぬぐ)とは、旅を続けてきた流れ者(渡世人)が、ある土地で旅を終え、特定の親分や組のもとに身を寄せることを意味する表現である。江戸時代の旅人が宿に着いて草鞋を脱ぐことに由来する。
草鞋を脱ぐ際の作法
流れ者が組に身を寄せる際には、一定の礼儀・手続きが求められる。
- 仁義を切る — まず自らの素性・出身を名乗り、挨拶をする
- 紹介状 — 以前世話になった親分からの書状があれば提示する
- 一宿一飯の恩義 — 泊めてもらい飯を食わせてもらった恩は必ず返すのが掟
- 組への貢献 — 身を寄せた以上、その組の仕事を手伝う義務が生じる
任侠映画における「草鞋を脱ぐ」
任侠映画では、主人公の流れ者が見知らぬ土地で草鞋を脱ぎ、そこで起こる事件に巻き込まれるという物語パターンが定番である。一宿一飯の恩義から、最後は命を賭けて恩返しをするという筋書きが観客の共感を集めた。
対義表現
- 草鞋を履く(わらじをはく) — 旅に出ること。組を離れて放浪の旅に出る
- 足を洗う — 裏社会そのものから引退する