組織
指定暴力団沖縄

旭琉会

/きょくりゅうかい/

沖縄県那覇市に本部を置く指定暴力団。沖縄県唯一の指定暴力団であり、本土復帰前後の沖縄の歴史と深く結びついた組織である。

DATE: 2026/3/6

概要

旭琉会(きょくりゅうかい)は、沖縄県那覇市に本部を置く指定暴力団である。沖縄県における唯一の指定暴力団であり、戦後の米軍統治時代から本土復帰を経て現在に至るまで、沖縄の裏社会において中心的な存在として位置づけられてきた。組織名の「旭琉」は、旭日と琉球を組み合わせた造語とされ、沖縄のアイデンティティを象徴する名称である。

歴史・由来

旭琉会の歴史は、沖縄の戦後史と密接に結びついている。第二次世界大戦後、沖縄は米軍の統治下に置かれ、本土とは異なる社会状況が形成された。この時期、米軍基地周辺の歓楽街を中心に複数の暴力団組織が誕生し、勢力争いを繰り広げた。

1970年代、沖縄の暴力団勢力は大きく二つの流れに分かれていた。これらの組織間の抗争と統合を経て、現在の旭琉会の原型が形成された。沖縄の本土復帰(1972年)前後には、本土の広域暴力団が沖縄への進出を試みたが、地元組織の結束により独立性が保たれた。

1990年代には組織内部の対立から分裂と抗争が発生し、沖縄県民の生活に大きな影響を与えた。この抗争は社会問題として注目を集め、暴力団排除の機運が高まるきっかけとなった。その後、分裂した組織は再統合され、現在の旭琉会として活動している。

特徴

旭琉会の最大の特徴は、沖縄という地理的・文化的に独自性の強い地域に根差した組織である点にある。本土の暴力団組織とは異なる独自の発展経路を辿ってきた。

米軍基地の存在は、沖縄の裏社会に特有の環境をもたらした。基地周辺の歓楽街における飲食店・風俗店の運営や、基地関連の利権が暴力団の資金源の一つとなっていたとされる。ただし、近年は暴力団排除条例の施行や社会的な排除の動きにより、こうした活動は大幅に制約されている。

組織の規模としては、全国の指定暴力団の中では中小規模に分類される。しかし、沖縄県内においては独占的な勢力を持ち、本土の広域暴力団との関係においても一定の独立性を維持している。

近年は全国的な傾向と同様に構成員の減少が続いており、沖縄県暴力団排除条例の施行(2012年)以降、社会的な排除の動きが加速している。

関連用語

  • 暴力団 - 日本における組織犯罪集団の総称
  • ヤクザ - 暴力団構成員の通称
  • 指定暴力団 - 暴対法に基づき公安委員会が指定した暴力団

参考・注意事項

この記事は裏社会用語の解説を目的としており、犯罪行為を推奨・美化するものではありません。暴力団への加入や暴力団との関わりは、暴力団対策法および各都道府県の暴力団排除条例により厳しく規制されています。暴力団に関する問題でお困りの方は、最寄りの暴力追放運動推進センターや警察にご相談ください。