用語
江戸時代侠客歴史旗本奴ヤクザの起源

町奴

/まちやっこ/

江戸時代初期に町人の中から現れた侠客集団。旗本奴と対立し、のちの博徒・テキヤなど近世ヤクザの源流の一つとされる。

DATE: 2024/1/1

概要

町奴(まちやっこ)とは、江戸時代初期に町人層から出現した侠客集団。華美な服装で街を闊歩し、武家社会の秩序に反抗的な振る舞いをした。武士の旗本奴(はたもとやっこ)と対立関係にあり、町人の味方として庶民から人気を博した。

のちの博徒やテキヤなど、近世ヤクザの源流の一つとされる。

代表的人物

幡随院長兵衛

町奴の代表格として名高いのが幡随院長兵衛(ばんずいいん ちょうべえ、?〜1657年)。江戸の町奴の頭目として知られ、旗本奴の水野十郎左衛門との対立は歌舞伎や講談で広く知られる。

長兵衛は水野の屋敷に招かれ殺害されたとされ、その最期は「男伊達」の典型として後世に語り継がれた。

旗本奴との対立

旗本奴は幕臣(旗本・御家人)の子弟で構成された無頼集団。町奴と旗本奴は江戸の街頭で対立を繰り返し、幕府は両者を厳しく取り締まった。

ヤクザの起源との関係

町奴の集団組織・親分子分の関係・義理人情の倫理観は、のちの博徒組織に引き継がれたとされる。ただし、町奴から博徒への直接的な系譜を示す史料は限られており、あくまで精神的・文化的な源流と見るのが妥当である。

関連項目