語
用語
お礼参り
/おれいまいり/
刑務所を出所した者が、自分を逮捕・告発した人物や証言者に対して報復する行為。裏社会の報復文化の象徴。
概要
お礼参り(おれいまいり)とは、本来は神仏への感謝の参拝を意味するが、裏社会では全く逆の意味で使われる。刑務所から出所した者が、自分を逮捕に導いた人物——密告者、被害者、証人、あるいは捜査に協力した者——に対して報復することを指す皮肉な表現である。
お礼参りの対象
報復の対象となりうるのは以下のような人物である。
- 密告者(チンコロ) — 警察に情報を流した者
- 被害者 — 被害届を出した者、法廷で証言した者
- 裏切り者 — 組内で不利な証言をした元仲間
- 刑事・検察官 — 稀だが、捜査官への逆恨みも
法的対策
お礼参りの危険性から、刑事訴訟法では証人保護の制度が設けられている。また、被害者の住所・連絡先を被告人側に知らせない措置、仮釈放の条件として被害者への接近禁止を付す措置なども講じられている。
しかし現実には、出所後に何年も経ってから報復が行われるケースもあり、完全な防止は困難である。
お礼参りの抑止
暴力団対策法の施行以降、お礼参りは組織全体のリスクとなるため、幹部がこれを禁じるケースも増えている。しかし個人的な恨みに基づく報復行為は、組織の統制が及ばない場合もある。