罪
犯罪
美人局
/つつもたせ/
女性を囮に使い、男性から金銭を脅し取る古典的な詐欺・恐喝の手口。江戸時代から存在し、現代ではマッチングアプリを悪用した手口も。
概要
美人局(つつもたせ)とは、女性を囮として男性に近づかせ、その後に男性役(通常は女性の「夫」「彼氏」を名乗る)が現れて金銭を要求する古典的な犯罪手口。恐喝罪、詐欺罪に該当する。
語源は中国の故事に由来し、日本では江戸時代から確認されている歴史の古い犯罪類型である。
手口
古典的なパターン
- 女性が繁華街で男性に声をかける(またはSNS・出会い系で接触)
- ホテルや自宅に誘い込む
- 行為中または行為後に「夫」「彼氏」を名乗る男が乱入
- 「妻(彼女)に何をした」と激昂して見せる
- 「慰謝料」「示談金」として金銭を要求
- 被害者は後ろめたさから警察に通報できず支払う
現代の進化形
近年はマッチングアプリやSNSを使った美人局が増加している。
- アプリで知り合った女性と会う約束をする
- 待ち合わせ場所に複数の男が待ち構えている
- 暴行を加えた上で金銭・クレジットカードを奪う
従来の「後ろめたさにつけ込む」手口から、直接的な暴力による強盗に近い凶悪な手口へと変化している。
暴力団・半グレとの関係
美人局は暴力団や半グレグループの資金獲得手段として利用されることがある。組織的に女性を管理し、ターゲットの選定から金銭の回収まで分業体制で行うケースも報告されている。
近年の闇バイト募集では、「出会い系の相手から金を回収する仕事」などと称して美人局の実行役を募集する事例もある。
法的側面
美人局は以下の犯罪に該当する:
- 恐喝罪(刑法249条)— 脅迫により金銭を要求
- 詐欺罪(刑法246条)— 欺罔行為による金銭の騙取
- 強盗罪(刑法236条)— 暴力を伴う場合
被害者側も不貞行為などの後ろめたさを抱えている場合が多く、泣き寝入りしやすい犯罪でもある。