犯罪
詐欺恐喝古典犯罪マッチングアプリ

美人局

/つつもたせ/

女性を囮に使い、男性から金銭を脅し取る古典的な詐欺・恐喝の手口。江戸時代から存在し、現代ではマッチングアプリを悪用した手口も。

DATE: 2024/1/1

概要

美人局(つつもたせ)とは、女性を囮として男性に近づかせ、その後に男性役(通常は女性の「夫」「彼氏」を名乗る)が現れて金銭を要求する古典的な犯罪手口。恐喝罪詐欺罪に該当する。

語源は中国の故事に由来し、日本では江戸時代から確認されている歴史の古い犯罪類型である。

手口

古典的なパターン

  1. 女性が繁華街で男性に声をかける(またはSNS・出会い系で接触)
  2. ホテルや自宅に誘い込む
  3. 行為中または行為後に「夫」「彼氏」を名乗る男が乱入
  4. 「妻(彼女)に何をした」と激昂して見せる
  5. 「慰謝料」「示談金」として金銭を要求
  6. 被害者は後ろめたさから警察に通報できず支払う

現代の進化形

近年はマッチングアプリやSNSを使った美人局が増加している。

  • アプリで知り合った女性と会う約束をする
  • 待ち合わせ場所に複数の男が待ち構えている
  • 暴行を加えた上で金銭・クレジットカードを奪う

従来の「後ろめたさにつけ込む」手口から、直接的な暴力による強盗に近い凶悪な手口へと変化している。

暴力団・半グレとの関係

美人局は暴力団半グレグループの資金獲得手段として利用されることがある。組織的に女性を管理し、ターゲットの選定から金銭の回収まで分業体制で行うケースも報告されている。

近年の闇バイト募集では、「出会い系の相手から金を回収する仕事」などと称して美人局の実行役を募集する事例もある。

法的側面

美人局は以下の犯罪に該当する:

  • 恐喝(刑法249条)— 脅迫により金銭を要求
  • 詐欺罪(刑法246条)— 欺罔行為による金銭の騙取
  • 強盗罪(刑法236条)— 暴力を伴う場合

被害者側も不貞行為などの後ろめたさを抱えている場合が多く、泣き寝入りしやすい犯罪でもある。

関連項目