犯罪
強盗罪暴行脅迫闇バイト

強盗

/ごうとう/

暴行・脅迫を手段として他人の財物を奪う犯罪。刑法236条に規定され、5年以上の有期懲役(有期刑の最高は30年)が科される重大犯罪。近年は闇バイト絡みの「強盗団」が社会問題化。

DATE: 2024/1/1

概要

強盗(ごうとう)とは、暴行または脅迫を手段として他人の財物を奪う犯罪である。刑法第236条に規定され、法定刑は5年以上の有期懲役(上限は30年)という重い処罰が科される。

「スリ」「窃盗」(相手に気づかれずに盗む)と異なり、強盗は被害者に対して直接的な暴力・脅迫を行使する点で、より危険性が高い犯罪とされる。

強盗の種類

通常強盗(刑法236条)

暴行または脅迫を用いて財物を奪う。

事後強盗(刑法238条)

窃盗犯が財物を取り返されることを防いだり、逮捕を免れたりするために暴行・脅迫を行う場合。窃盗が事後的に強盗になる形態。

昏睡強盗(刑法239条)

被害者を昏睡状態にして財物を奪う(薬物・酒を使って意識を失わせるケース)。

強盗致死傷(刑法240条)

強盗の際に被害者を死傷させた場合。法定刑は無期または6年以上の懲役

強盗・不同意性交等(刑法241条)

強盗と性的暴行が結びついた場合。法定刑は無期または7年以上の懲役

近年の強盗事件の動向

闇バイト強盗団の台頭

2021〜2023年にかけて、闇バイトでリクルートされた若者たちが実行役となった組織的強盗事件が急増した。

特徴:

  • SNSで実行役を募集: 「高収入の仕事」「1回で50万円」などの文句で誘引
  • 個人情報を先に取得: 抜けられないよう縛る
  • 指示役は安全な場所に潜伏: 実行役だけがリスクを負う
  • 特殊詐欺グループの延長線: 詐欺から強盗へ手口が拡大

主な事件

  • ルフィ事件(2023年): フィリピンから指示を出した「ルフィ」ら一連の強盗事件。全国複数の住宅への強盗が組織的に計画・実行された
  • 東京・神奈川・千葉・埼玉での連続強盗: 2022〜2023年に相次いだ高齢者宅を狙った強盗事件

法定刑の比較

罪名 法定刑
窃盗罪 10年以下の懲役
強盗罪 5年以上の有期懲役
強盗致死傷罪 無期または6年以上の懲役
強盗・性的暴行罪 無期または7年以上の懲役

関連用語

  • 闇バイト - 強盗の実行役リクルートに使われる手口
  • 半グレ - 組織的強盗の背後にいることが多い犯罪者グループ
  • カツアゲ - 若者間での小規模な強盗的行為
  • 恐喝 - 強盗と類似した財物要求犯罪