人
人物
許永中
/きょえいちゅう/
バブル期の日本を象徴するフィクサー。イトマン事件の中心人物として逮捕され、暴力団と経済界を繋ぐ闇の仲介者として知られる。
概要
許永中(きょ えいちゅう、1947年〜)は、大阪出身の在日韓国人実業家。バブル経済期に暴力団と企業の間を仲介する闇のフィクサーとして暗躍し、イトマン事件の中心人物として逮捕された。
「最後のフィクサー」とも呼ばれ、バブル期の日本経済の裏側を象徴する存在。
経歴
成り上がり
大阪の在日韓国人社会で育ち、若くして不動産業・金融業に手を染めた。暴力団関係者や政治家、財界人との幅広い人脈を構築し、各方面に顔が利く存在となった。
バブル期の暗躍
バブル経済の膨張とともに、許の活動範囲は急速に拡大。不動産取引、絵画取引、企業買収など、巨額の資金が動くあらゆる場面に仲介者として関与した。
イトマン事件
1990年に疑惑が表面化し、1991年に大手商社イトマン(伊藤萬)を舞台とする巨額背任事件として立件された。許永中は伊藤寿永光とともに事件の中心人物として逮捕された。
イトマンの資金を絵画購入・不動産取引の名目で不正に流出させたとして特別背任罪で起訴され、有罪判決を受けた。被害総額は約3,000億円とされる。
フィクサーとしての手法
許永中の手法は、暴力団の威圧力と企業社会の金を結びつけるものだった。
- 暴力団の人脈を利用して企業経営者に接近
- 接待・利益供与で経営者を取り込む
- 企業の資金を架空取引で吸い上げる
- 関係者全員に利益を分配して口封じ
この手法はバブル期特有のものではなく、現代でも形を変えて繰り返されている。