用語
家宅捜索捜索差押え警察用語令状

ガサ入れ

/がさいれ/

警察や検察が令状を持って行う家宅捜索・差し押さえのこと。裏社会・犯罪者の間で使われる俗語。

DATE: 2024/1/1

概要

ガサ入れ(がさいれ)とは、警察・検察・税務署などの捜査機関が令状(れいじょう)を持って、容疑者の自宅・事務所・倉庫などに立ち入り、証拠品を捜索・押収する家宅捜索(かたくそうさく)のことを指す俗語・隠語である。

正式名称は「捜索差押え」(そうさくさしおさえ)。刑事訴訟法第218条に基づき、裁判所が発付した捜索差押許可状がある場合に実施できる。

語源については「ガサ」が「ざわざわする」「乱雑にする」などの意味から来ているという説や、方言・俗語由来の諸説がある。

手続きの流れ

1. 捜査機関が「捜索差押許可状」の請求書を裁判所に提出
2. 裁判官が令状を審査・発付
3. 捜査員(複数名)が対象場所に到着
4. 令状を提示し、立入り・捜索を開始
5. 証拠品を目録に記録しながら押収
6. 捜索終了後、押収品の目録を交付

ガサ入れの実態

時間帯

早朝(午前6時前後)に行われることが多い。これは対象者が在宅かつ証拠隠滅を行う前に確保するためと、逃走リスクを下げるためである。

規模

  • 単純事件:数名〜十数名の捜査員
  • 組事務所の一斉捜索:数十名〜100名以上の大規模なケースも
  • 広域事件:複数県の警察が同日同時刻に一斉実施(「同時多発ガサ」)

押収品の例

対象 押収物
暴力団事務所 組の名簿・帳簿・武器・薬物・現金
詐欺グループ 携帯電話・PC・通帳・顧客リスト
薬物密売 薬物・はかり・梱包材料・現金
脱税 帳簿・領収書・通帳

裏社会における使われ方

裏社会や犯罪者の間では、ガサ入れは「オトリ込み(おとりこみ)」「ガサ」などとも呼ばれる。

  • 「今日ガサ入られた」→ 家宅捜索を受けた
  • 「ガサ前に荷物を飛ばした」→ 捜索前に証拠品を別の場所に移した
  • 「ガサ情報が回ってきた」→ 捜索が予定されているという内部情報を入手した

組事務所への定期的なガサ入れ

マル暴(警察の組織犯罪対策課)は、指定暴力団の組事務所に対して定期的にガサ入れを実施する。これは:

  1. 武器・薬物の所持確認
  2. 組員の動向把握
  3. 組織への心理的圧力

を目的とした「組織弱体化」戦略の一環である。

関連用語

  • マル暴 - ガサ入れを実施する警察部門
  • パクられる - 逮捕されること(ガサ入れの後に起こりうる)
  • アジト - ガサ入れを免れるために使う隠れ家
  • 暴力団 - 頻繁にガサ入れを受ける組織