用語
隠れ家拠点潜伏アジール

アジト

/あじと/

犯罪者・逃亡者が身を隠す隠れ家・拠点のこと。ロシア語のagitpunkt(アジトプンクト・宣伝拠点)に由来し、戦後日本で一般化した。

DATE: 2024/1/1

概要

アジト(あじと)とは、犯罪者・逃亡者・非合法活動を行うグループが身を隠したり活動拠点とする「隠れ家」のことである。裏社会・犯罪報道において広く使われる用語であり、一般語としても「秘密の根城」という意味で定着している。

語源

「アジト」はロシア語のagitpunkt(アギトプンクト)、またはagitatsionny punktの略に由来する。元々は旧ソビエト連邦において「政治宣伝・煽動活動の拠点」を意味する言葉で、日本では戦後の左翼運動のなかで「活動拠点・秘密集会所」という意味で使われるようになった。

その後、左翼運動とは関係なく「犯罪者の隠れ家」という意味で一般化し、現在では裏社会・刑事ドラマなどで広く使われる。

ヤクザ・犯罪組織におけるアジト

ヤクザや犯罪グループがアジトを設ける主な目的:

目的 内容
逃走中の潜伏 ガサ入れ逮捕状発付後の逃亡先
薬物の保管・売買 覚醒剤大麻の保管・小売拠点
特殊詐欺の「架け子」拠点 オレオレ詐欺の電話をかける事務所
計画立案 犯行計画の打ち合わせ場所
資金・証拠の隠匿 現金・武器・証拠品の隠し場所

アジトとして使われる場所

  • 賃貸マンション・アパートの一室(名義人は別人が多い)
  • 廃工場・廃倉庫
  • 山中の別荘・農家
  • ラブホテルの長期利用
  • 暴力団フロント企業のバックヤード

警察はアジトの摘発に際し、不審な人物の出入り・近隣への聞き込み・電話・通信の傍受などを駆使する。

ガサ入れとアジト

警察が令状(捜索差押令状)を得てアジトに踏み込むことを「ガサ入れ」と言う。ガサ入れでは現場にいた者が逮捕されるほか、薬物・武器・帳簿・通信機器などが押収され、組織の実態解明に用いられる。

関連用語

  • ヤクザ — アジトを持つことがある組織
  • 半グレ — アジトを多用する非公式犯罪グループ
  • ガサ入れ — 警察によるアジトへの強制捜索
  • パクられる — アジト摘発で逮捕されること