抗
抗争
沖縄抗争
/おきなわこうそう/
沖縄の暴力団勢力図を巡る抗争の総称。本土復帰後に山口組が進出し、地元組織との間で繰り返された激しい勢力争い。
概要
沖縄抗争(おきなわこうそう)は、沖縄県において繰り返された暴力団間の勢力争いの総称。特に1972年の本土復帰以降、本土の大規模暴力団(主に山口組)が沖縄に進出したことで、地元組織との間で激しい抗争が発生した。
沖縄は地理的に本土から離れているため、独自の暴力団勢力図が形成されてきた特殊な地域である。
背景
米軍統治下の裏社会
1972年までの米軍統治下において、沖縄には米軍基地を取り巻く独自の歓楽街文化が形成された。基地の街(コザ、金武など)では飲食業・風俗業が栄え、これらの利権を巡って地元の暴力団が勢力を築いた。
本土復帰と山口組の進出
1972年の沖縄返還後、本土からの企業進出とともに暴力団も沖縄に入り込んだ。特に山口組系の組織が沖縄の建設利権・観光利権に目を付け、進出を図った。
主な抗争
旭琉會と山口組
沖縄最大の地元暴力団「旭琉會(きょくりゅうかい)」は、山口組の進出に対抗した。両者の間で縄張り争いが激化し、銃撃事件や殺傷事件が繰り返された。
内部抗争
旭琉會内部でも路線対立による分裂・抗争が発生。本土の組織と手を結ぶ勢力と、独立を維持する勢力の間で対立が起きた。
沖縄の暴力団の特殊性
沖縄の暴力団は本土の組織と比べていくつかの特殊な点がある:
- 米軍基地との関係 — 基地関連の利権(飲食・風俗・土地賃貸)が重要なシノギ
- 地理的孤立 — 本土組織の影響を受けにくい反面、独自の進化を遂げた
- 観光利権 — リゾート開発・観光業への関与
現在
暴力団対策法の施行と県警の取り締まり強化により、公然とした抗争は減少している。しかし、沖縄の繁華街(那覇・松山地区など)における暴力団の影響力は完全には排除されていない。