語
用語
組長
/くみちょう/
ヤクザ・暴力団の組織における最高責任者。組(くみ)のトップとして親分・子分関係の頂点に立ち、組全体の方針・人事を統括する。
概要
組長(くみちょう)とは、ヤクザ・暴力団における個々の「組(くみ)」の最高責任者を指す呼称である。その組のすべての構成員にとっての「親分」であり、組の方針決定・人事・紛争解決・対外的な交渉を一手に担う。
大規模な組織では、複数の下部組織(傘下組)がそれぞれ独自の組長を持ち、さらにその上に**総長(そうちょう)や会長(かいちょう)**が存在するピラミッド構造をとる。
役割と権限
対内的役割
対外的役割
- 他組との縄張り交渉・和解交渉
- 上部組織への上納・報告義務
- 行政・警察への対応
- 世間・地域社会との関係調整
組長の選任
組長の選任は組織によって異なるが、一般的には:
- 先代組長が後継者を指名する「指名制」
- 主要幹部が協議して選出する「合議制」
いずれの場合も、組長の就任は上部組織の承認が必要な場合が多い。就任の際には改めて盃事が行われることもある。
階層と呼称
大規模な暴力団では組長の上位に:
| 役職 | 内容 |
|---|---|
| 総長・会長 | 全体組織の最高指導者 |
| 本部長 | 実務的な本部の統括者 |
| 組長(くみちょう) | 各傘下組の長 |
| 若頭(わかがしら) | 組長のナンバー2 |
| 幹部(かんぶ) | 上位組員 |
現代の組長
暴対法・暴排条例の強化により、組長は「使用者責任」として傘下組員の不法行為に民事責任を負うケースが増えている。最高裁判例でも、組長が直接関与していない傘下組員の暴力行為について損害賠償責任を認めた判決が複数ある。
このため、組長は表面上は「引退した顧問」の形をとりつつ実権を握るケースや、フロント企業の役員として活動するケースも指摘される。