罪
犯罪
民暴
/みんぼう/
「民事介入暴力」の略称。暴力団が民事上のトラブルに介入して不当な利益を得る行為の総称で、企業・個人への典型的な脅威となっている。
概要
民暴(みんぼう)とは、民事介入暴力の略称。暴力団やその関係者が、民事上の紛争や取引に不当に介入し、暴力・脅迫を背景に利益を得る行為の総称である。
企業や個人にとって最も身近な暴力団の脅威であり、「みかじめ料」の徴収、不当な債権回収、企業への不当要求などが典型例。
主な手口
企業対象
- 株主総会の妨害・利用 — 総会屋として企業に金銭を要求
- 不当な取引要求 — 高額な商品購入や広告掲載を強要
- クレームの悪用 — 些細なトラブルを口実に法外な賠償を要求
- 建設現場への介入 — 工事の妨害をちらつかせて金銭を要求
個人対象
- 交通事故の示談介入 — 事故の当事者に代わって法外な示談金を要求
- 債権回収 — 正規の債権者に代わって暴力的に取り立てを行う
- 不動産トラブル — 地上げ、立ち退き交渉に暴力を用いる
対策
民暴対策弁護団
日弁連および各地の弁護士会は民事介入暴力対策委員会を設置し、暴力団の不当要求に対抗する法的支援体制を整備している。
暴力団対策法
暴力団対策法では、指定暴力団の構成員による不当な要求行為を規制。被害者は公安委員会に対して中止命令を求めることができる。
伊丹十三と「ミンボーの女」
1992年、映画監督の伊丹十三は暴力団の民事介入暴力を題材にした映画「ミンボーの女」を公開。公開直後、伊丹は山口組系後藤組の組員5名に顔や両腕などを切りつけられ全治3ヶ月の重傷を負う襲撃事件に遭い、映画が描いた問題の深刻さを逆説的に証明した。