ハッパ
大麻(マリファナ)の俗称。葉の形状から「葉っぱ」と呼ばれるようになったとされる。裏社会・薬物取引で広く使われる隠語。
概要
ハッパとは、大麻(マリファナ)を指す俗称・隠語である。植物である大麻草の「葉」を乾燥させたものを吸引することから「葉っぱ」と呼ばれるようになったとされる。裏社会や薬物使用者の間で広く使われており、警察の摘発報道などでもこの呼称が登場することがある。
大麻取締法により、日本では大麻の所持・譲渡・栽培は違法とされている(医療・産業用の免許を除く)。
語源・由来
大麻は植物の葉や花穂を乾燥させて吸引する薬物であり、その形状が「葉っぱ」そのものであることから、この俗称が生まれたとされる。英語圏では「グラス(grass)」「ウィード(weed)」など植物を連想させる呼称が多く、日本語の「ハッパ」も同様の発想に基づく。
他にも「クサ」「野菜」などの隠語が存在する。
大麻の特徴
効果
大麻の主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は、吸引することで以下のような効果をもたらすとされる:
- 多幸感・リラックス感
- 時間感覚の変化
- 食欲増進
- 感覚の変容(音楽・色彩の知覚変化)
一方で、使用により注意力・判断力の低下、不安感・パニック、依存性の形成などのリスクも指摘されている。
覚醒剤との違い
大麻は覚醒剤(シャブ、S)と比較して身体依存性が低いとされるが、精神依存は生じる可能性がある。また、覚醒剤が興奮・覚醒作用を持つのに対し、大麻は鎮静・多幸感をもたらす点で性質が異なる。
裏社会における大麻
流通ルート
日本国内の大麻は主に以下のルートで流通している:
- 海外からの密輸 — 東南アジア・北米などから空路・海路で持ち込まれる
- 国内栽培 — 住宅・倉庫などで秘密裏に栽培される「大麻工場」
- 郵送・宅配 — 匿名性の高い郵便・宅配便を利用した取引
近年ではインターネット上の闇市場(ダークウェブ)を通じた取引も増加しているとされる。
暴力団・半グレとの関係
大麻の密売は暴力団や半グレ集団の資金源のひとつとなっている。覚醒剤と比較して刑罰が軽いこと、需要が一定数あることから、若年層を中心に販売網が構築されることがある。
法的扱い
大麻取締法により、大麻の所持・譲渡・栽培・使用が禁止されている。2023年の大麻取締法改正(2024年施行)により使用罪が新設され、現在は以下の罰則が適用される:
- 所持・栽培:5年以下の懲役
- 営利目的の所持・栽培:10年以下の懲役
- 使用:7年以下の懲役(2024年〜)
従来は使用罪がなかったが、覚醒剤と同様に使用自体が処罰対象となった。
近年、一部の国や地域で大麻の合法化・非犯罪化が進んでいるが、日本では法改正により規制が強化されている。
関連用語
- ヤク — 薬物の俗称
- クスリ — 違法薬物の総称
- シャブリ — 覚醒剤使用者
- S — 覚醒剤の隠語