用語
準構成員組員ではない協力者暴対法

準構成員

/じゅんこうせいいん/

暴力団の正式な構成員(盃をもらった組員)ではないが、暴力団と密接な関係を持ち、その活動に協力する者。暴対法における規制・統計の対象となる。

DATE: 2024/1/1

概要

準構成員(じゅんこうせいいん)とは、暴力団の正式な構成員(正式組員を受けた組員)ではないものの、暴力団の活動に定期的・継続的に協力する者の総称である。

警察庁の暴力団統計においても「準構成員」として独立してカウントされており、現在は正式構成員を上回る数の準構成員が全国に存在するとされる。

正式構成員との違い

項目 正式構成員 準構成員
受けている 受けていない
組への帰属 明確 曖昧・流動的
暴対法の適用 指定暴力団員として規制 直接的には制限なし
上納金 義務として納める 不定期・任意的
暴排条例の適用 対象 状況により対象

準構成員の類型

フロント企業関係者

暴力団と密接な関係を持ちながら、合法的な企業の従業員・役員として活動する者。表向きは普通のビジネスマンだが、実際には組のシノギを担っている。

半グレとの重複

半グレ(準組織的犯罪者)と準構成員は重複する部分が多い。暴力団の下請けとして詐欺・強盗の実行役を担う者は「準構成員」的な位置づけになる。

資材提供者・情報提供者

  • 武器(チャカドス)の調達に協力する者
  • 犯罪収益の洗浄に協力する者
  • 捜査情報を漏らす者(警察内部の協力者など)

統計的な実態

警察庁発表の統計(2022年時点):

カテゴリ 人数
指定暴力団員(正式構成員) 約2万人
準構成員 約2万2千人
合計 約4万2千人

正式構成員よりも準構成員のほうが多いという統計は、暴力団が「中核の正式構成員を減らしながら、外周の準構成員ネットワークを活用する」戦略への転換を示している。

法的扱い

準構成員は正式構成員のような直接的な暴対法の規制対象にはなりにくいが:

  • 犯罪行為への加担で共犯として処罰される
  • 暴排条例の「暴力団と密接な関係を有する者」として取引・契約を拒否される場合がある
  • 暴排条例上の「利益供与禁止」の対象となる場合がある

関連用語

  • 暴力団 - 準構成員が協力する組織
  • 半グレ - 準構成員と重複することが多い準組織的犯罪者
  • フロント企業 - 準構成員が働くことが多い偽装企業
  • - 正式構成員と準構成員を分ける儀式(準構成員は受けていない)