中洲
福岡市博多区の歓楽街。東京・歌舞伎町、札幌・すすきのと並ぶ「日本三大歓楽街」の一つ。那珂川と博多川に挟まれた中洲島に位置する。
概要
中洲(なかす)は、福岡県福岡市博多区に位置する日本三大歓楽街の一つである。那珂川(なかがわ)と博多川(はかたがわ)に挟まれた中洲島(中洲・西中洲)を中心に、約3,000軒もの飲食店・風俗店が密集する九州最大の歓楽街である。
東京・歌舞伎町、札幌・すすきのとともに「日本三大歓楽街」に数えられ、九州・沖縄を中心とした西日本の歓楽の中心地として機能してきた。
地理と特徴
中洲は河川に囲まれた島状の地域であり、橋でのみ市街地とつながっている。この「陸の孤島」的な地形が、歓楽街として閉じた独自のコミュニティを形成することに寄与したとも言われる。
エリア構成
| エリア | 特徴 |
|---|---|
| 中洲(メインエリア) | キャバクラ・スナック・飲食店が密集 |
| 西中洲 | 高級クラブ・料亭が集まる落ち着いたエリア |
| 川沿い屋台 | 那珂川沿いの屋台(博多名物) |
歴史
江戸時代
那珂川・博多川に挟まれた砂州(中洲)に、江戸時代から船宿・料亭が発展。福岡藩(黒田家)の城下町・博多港の賑わいとともに歓楽地として形成された。
戦後〜高度成長期
終戦後の混乱期を経て、1950〜60年代に飲食・風俗業が急拡大。九州の経済発展とともに「西の歌舞伎町」として全国的な知名度を獲得した。
裏社会との関係
工藤会・道仁会の影響圏
福岡県は工藤会(北九州)と道仁会(柳川)の縄張りが並立する地域であり、中洲もその影響下にあってきた。飲食店・風俗店へのみかじめ料(場所代)の徴収が歴史的に行われてきた。
近年の摘発
2014年以降の工藤会壊滅作戦などにより、福岡県内の暴力団の影響力は大幅に低下したとされる。しかし、表立った組の関与が減少した一方で、フロント企業経由の影響は残るともいわれる。
外国人犯罪組織の進出
近年は韓国・中国など外国人犯罪組織の進出も報告されており、従来の暴力団に代わる新たな勢力として当局が注目している。
博多屋台との関係
中洲の川沿いには「博多屋台」が名物として残っており、観光客にも人気が高い。屋台は暴力団の縄張りとも関係が深かった歴史があり、「屋台の場所代」をめぐる抗争も過去には存在した。