組織
指定暴力団北九州福岡特定危険市民攻撃

工藤会

/くどうかい/

福岡県北九州市を拠点とする指定暴力団。一般市民への攻撃を繰り返し、特定危険指定暴力団に指定された唯一の組織。

DATE: 2024/1/1

概要

工藤会(くどうかい)は、福岡県北九州市を本拠地とする指定暴力団である。2012年、警察庁から特定危険指定暴力団に指定された日本唯一の組織として知られる。一般市民・警察官・検察官・弁護士などを標的にした無差別的な暴力事件を繰り返したことが、この指定の理由となった。

歴史・由来

草刈組からの系譜

戦後、北九州を地盤とした博徒・テキ屋系の組織を統合する形で成立。前身の刈組を経て、複数の合併・改称を繰り返した後に現在の「工藤会」となった。

北九州での勢力確立

北九州は古くから複数の暴力団が割拠する激戦区であり、工藤会はその中で抗争を繰り返して勢力を拡大した。製鉄・港湾・建設業が盛んな北九州の産業構造に食い込み、みかじめ料恐喝を主な収入源とした。

市民攻撃と特定危険指定(2012年)

1990〜2000年代にかけ、工藤会は一般市民への発砲・爆弾事件・放火など10数件の重大事件を引き起こした。被害者には捜査員・元警察官・医師・弁護士なども含まれる。2012年に国家公安委員会が特定危険指定暴力団に指定し、警察・検察が一体となった壊滅作戦が本格化した。

最高幹部の逮捕と裁判(2014年〜)

2014年、会長・理事長らトップが逮捕・起訴される。2021年9月の福岡地裁一審では会長に死刑判決、理事長に無期懲役を言い渡した。しかし2024年3月12日の福岡高裁控訴審では、会長に対する死刑判決が破棄され無期懲役に変更された。その後最高裁への上告が行われており、裁判は継続中。組織は壊滅的な打撃を受けたとされる。

特定危険指定の意味

通常の指定暴力団よりも強力な規制が適用される「特定危険指定暴力団」に指定されると、以下の追加規制が生じる:

  • 事務所の使用制限が広範囲に適用
  • 禁止命令・再発防止命令の範囲が拡大
  • 組員に対する身辺警護・監視の強化

関連用語