用語
二面性表稼業裏稼業フロント企業隠語

二足のわらじ

/にそくのわらじ/

表の顔と裏の顔を使い分けること。合法ビジネスと裏社会の活動を同時に行う者を指す慣用表現。

DATE: 2024/1/1

概要

二足のわらじ(にそくのわらじ)とは、本来は「博徒が十手持ち(捕吏)を兼ねる」ことを指した江戸時代の表現で、相反する二つの立場を同時に持つことを意味する。現代の裏社会では、表向きは堅気の仕事を持ちながら裏で暴力団活動に関わる者、あるいは合法ビジネスと非合法活動を並行する者を指す。

語源

江戸時代、博徒でありながら同時に岡っ引き(町奉行所の手先)を務める者がいた。犯罪者を取り締まる側と犯罪を行う側の「二足のわらじを履く」ことから、この表現が生まれた。清水次郎長の時代にも、博徒と官憲の二面性を持つ者は珍しくなかった。

現代の「二足のわらじ」

現代のヤクザ社会では、以下のような形で二足のわらじが見られる。

  • フロント企業経営者 — 建設・不動産・金融などの合法企業を経営しながら組の活動に従事
  • 民暴 — 民事介入暴力として合法的な手段で利益を上げる
  • 企業舎弟 — 表向きは一般企業の役員だが、実態は暴力団の資金源
  • 半グレ — 暴力団に所属せず、表の職業を持ちながら裏で犯罪行為に及ぶ

暴排条例との関係

暴力団排除条例の施行により、二足のわらじを履くことは以前より困難になっている。銀行口座の開設拒否、不動産契約の制限など、暴力団関係者であることが判明すると社会的なインフラが利用できなくなるためである。

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