用語
非合法ビジネス闇の仕事シノギ地下経済

裏稼業

/うらかぎょう/

法律に触れる非合法な商売や仕事の総称。薬物売買、違法賭博、闇金融など多岐にわたり、地下経済の中核を成す活動を指す。

DATE: 2026/3/6

概要

裏稼業(うらかぎょう)とは、法律に違反する非合法な商売・仕事の総称である。「表稼業」(合法的な職業)に対する言葉として用いられ、薬物売買、違法賭博闇金融、売春斡旋など、刑事罰の対象となる経済活動全般を指す。暴力団用語では「シノギ」(凌ぎ)とも呼ばれ、組織の資金源として組織的に行われるケースが多い。

裏稼業は個人で行われる場合もあるが、暴力団・反社会的勢力が組織的に運営するケースが社会問題として特に注視されている。

語源

「裏」は表社会の対義語として「法の及ばない領域」「隠された世界」を意味し、「稼業」は「生業・職業」を指す。合わせて「表に出せない仕事で生計を立てること」を意味する。類義語として「闇稼業(やみかぎょう)」「裏の仕事」などがある。

主な裏稼業の種類

薬物関連

覚醒剤大麻・合成麻薬などの製造・密輸・販売は、暴力団の最大の資金源のひとつとされてきた。近年では暴力団が直接的な売買を避け、半グレ集団や外国人犯罪組織を通じた間接的な流通ルートを構築するケースが増加している。

違法賭博

非合法のカジノ、野球賭博、闘鶏、違法なオンラインギャンブルなどが含まれる。かつての「賭場(てっかば)」は暴力団の伝統的なシノギであったが、現代ではインターネットを利用した違法賭博サイトの運営が主流となりつつある。

闇金融

出資法・貸金業法に違反する高金利での貸付を行う違法金融業である。法定上限を大幅に超える利率(いわゆる「トイチ」「トゴ」)で貸し付け、暴力的な取り立てを行うことが特徴である。

その他

地下経済の規模

日本における地下経済(アンダーグラウンドエコノミー)の規模は、推計によって大きく異なるが、GDPの数パーセントに相当するとされる。暴力団の年間収入は警察庁の推計でかつて数兆円規模とされていたが、暴排条例の強化やシノギの多様化により、正確な把握は年々困難になっている。

現代の変化

暴力団排除条例の施行以降、伝統的な裏稼業は縮小傾向にあるとされる一方で、サイバー犯罪・仮想通貨を利用したマネーロンダリング・特殊詐欺など、より巧妙で非暴力的な手法への移行が指摘されている。また、暴力団と半グレ(準暴力団)の境界が曖昧になり、裏稼業の担い手も多様化している。

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